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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ソフトバンクG、住友鉱、太陽誘電 (8日大引け後 発表分)

SBG <日足> 「株探」多機能チャートより

 8日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ソフトバンクG <9984>   ★4-12月期(3Q累計)税引き前が2.3倍増益で着地
 ◆21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比2.3倍の3兆3615億円に急拡大して着地。米ドアダッシュやウーバー・テクノロジーズなどの株価上昇による評価益を計上し、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資利益が2兆7288億円と大きく膨らんだほか、米携帯電話大手TモバイルUSの株式売却益を計上したことなども利益拡大に貢献した。

 田辺工業 <1828> [東証2]  ★今期経常を53%上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の15億円→23億円に53.3%上方修正。減益率が44.1%減→14.3%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響が少なく、設備工事事業で前期からの繰越工事が完成するなど、足もと堅調に推移していることを踏まえ、業績予想を大幅に引き上げた。

 HUグループ <4544>   ★今期経常を55%上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の165億円(レンジ中値)→255億円に54.5%上方修正。増益率が2.6倍→3.9倍に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、PCR検査受託数や高感度抗原定量検査試薬の販売が想定より伸びることが寄与。海外における高感度抗原定量検査試薬の需要拡大なども上振れの要因となる。

 関西ペ <4613>   ★今期経常を57%上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の210億円→330億円に57.1%上方修正。減益率が39.8%減→5.4%減に縮小する見通しとなった。日本、インド、中国などの自動車分野や工業分野を中心に需要が持ち直し、売上高が計画を上回ることが寄与。原油価格の下落に伴う原材料コストの抑制や生産性向上、固定費を中心とした経費削減の進展も利益を押し上げる。

 ポーラHD <4927>   ★前期経常を47%上方修正
 ◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の85億円→125億円に47.1%上方修正。減益率が72.2%減→59.2%減に縮小する見通しとなった。ポーラブランドで利益率の高い海外売上高が計画以上に伸長したことに加え、費用削減を進めたことが寄与し、採算が大きく改善した。為替影響がプラスに働いたことも上振れの要因となった。

 エンビプロ <5698>   ★今期経常を一転34%増益に上方修正、配当も5円増額
 ◆21年6月期の連結経常利益を従来予想の6億円→12.5億円に2.1倍上方修正。従来の35.8%減益予想から一転して33.8%増益見通しとなった。国内外の経済活動再開で取扱量が回復するほか、旺盛な鉄鋼需要を背景とした鉄スクラップ価格の上昇、最終処分場逼迫問題の緩和による操業の安定などが寄与する。廃棄物処理受託価格の是正に加え、生産工程の効率化や固定費削減も利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→15円(前期は10円)に大幅増額修正した。

 住友鉱 <5713>   ★今期税引き前を一転30%増益に上方修正、配当も41円増額
 ◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の670億円→1030億円に53.7%上方修正。従来の15.2%減益予想から一転して30.3%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。金価格は前回予想を下回る一方、銅価格とニッケル価格が予想を上回る水準で推移することが追い風となる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の59円→100円(前期は78円)に大幅増額修正した。

 パイオラック <5988>   ★今期経常を33%上方修正、配当も5円増額
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の36億円→48億円に33.3%上方修正。減益率が51.3%減→35.1%減に縮小する見通しとなった。日本をはじめ中国や北米などで自動車業界の復調傾向が持続し、自動車部品の販売が伸びることが寄与。固定費削減を進めることも上振れに貢献する。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の25円→30円(前期は45円)に増額修正した。

 ハーモニック <6324> [JQ]  ★今期経常を一転黒字に上方修正
 ◆21年3月期の連結経常損益を従来予想の4.5億円の赤字→11億円の黒字(前期は4.9億円の黒字)に上方修正。赤字予想から一転して黒字に浮上し、2.2倍増益見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大から早期回復した中国で自動化投資や半導体の増産投資が活発化するなか、産業用ロボット向けや半導体装置向けの受注が想定より伸びることが寄与。顧客や代理店で同社製品の在庫が適正水準になったことも受注回復の要因となる。

 太陽誘電 <6976>   ★今期経常を一転5%増益に上方修正、配当も10円増額
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の330億円→370億円に12.1%上方修正。従来の6.2%減益予想から一転して5.2%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。テレワークやオンライン学習の増加、スマートフォンの生産に向けた部品取り込み、自動車の生産回復などを背景に、コンデンサーをはじめとする電子部品の需要が想定以上に伸びることが上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の30円→40円(前期は26円)に大幅増額修正した。

 バンナムHD <7832>   ★今期経常を47%上方修正、配当も40円増額
 ◆21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.3%増の751億円で着地。トイホビー事業で大人層に向けた玩具や新規IPを活用した商品などが人気化したほか、ネットワークコンテンツでは主力タイトルや家庭用ゲームのリピート販売が好調に推移した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の505億円→740億円に46.5%上方修正。減益率が36.7%減→7.3%減に縮小する見通しとなった。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の42円→82円(前期は132円)に大幅増額修正した。

 アークランド <9842>   ★今期経常を26%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
 ◆21年2月期の連結経常利益を従来予想の132億円→166億円に25.7%上方修正。増益率が27.1%増→59.7%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。昨年11月に連結子会社化したビバホームの業績上積みが収益を押し上げる。
  併せて、設立50周年記念配当を実施する形で、今期の年間配当を従来計画の30円→35円(前期は30円)に増額修正した。

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