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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高や円安でリスク選好の買いが続く (2月2日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28207.48
高値  28379.31(15:00)
安値  28089.12(09:41)
大引け 28362.17(前日比 +271.12 、 +0.97% )

売買高  11億6898万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆5772億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、前日の米株高受けリスク選好続く
 2.米国では個人の投機的売買への懸念後退で市場心理改善
 3.日経平均はいったん値を消すもその後買い直され再浮上
 4.緊急事態宣言の1ヵ月延長方針も相場には織り込み済み
 5.円安背景に自動車株堅調、非鉄など景気敏感株にも買い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比229ドル高と反発した。個人投資家による投機的売買が一巡し、市場の混乱が落ち着くことへの期待が浮上し買いが優勢となった。

 東京市場では、前日の米株高を受け、主力銘柄を中心にリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は続伸となった。

 2日の東京市場は、前日に続きリスクオンの地合いとなった。前日の米国株市場でNYダウが反発し3万ドル台に復帰したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の上昇が目立ち、市場に安心感が漂った。米国では個人投資家の投機的売買に対する懸念が後退したことで、市場のセンチメントが改善した。日経平均は前日に大幅高していた関係で、朝方高く始まった後は目先筋の利益確定売りで値を消す場面もあったが、その後は再浮上した。政府は新型コロナウイルス感染拡大を背景とする緊急事態宣言について、東京など10都府県を対象に3月7日まで1ヵ月延長する方針を示したが、マーケットは想定内との見方で売り材料とはならなかった。為替が円安方向に振れていることで自動車株が買われたほか、非鉄や鉄鋼などの景気敏感株にも物色の矛先が向いた。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>がしっかり、ソニー<6758>も買い優勢、村田製作所<6981>、東京エレクトロン<8035>が買われたほか、デンソー<6902>が大幅高となった。ファナック<6954>も堅調。トヨタ自動車<7203>が強い動きをみせ、資生堂<4911>も物色人気。チタン工業<4098>、レシップホールディングス<7213>がストップ高となり、愛三工業<7283>も一時値幅制限いっぱいに買われた。
 半面、レーザーテック<6920>冴えず、キーエンス<6861>も下落した。HOYA<7741>が売りに押され、大塚商会<4768>は大きく値を下げた。東京電力ホールディングス<9501>が値を下げ、日本ペイントホールディングス<4612>も安い。丸和運輸機関<9090>が大幅安となり、CEホールディングス<4320>、小林製薬<4967>などの下げも目立った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、SBG <9984> 、ダイキン <6367> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約117円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は京セラ <6971> 、協和キリン <4151> 、中外薬 <4519> 、塩野義 <4507> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約21円。

 東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)輸送用機器、(3)陸運業、(4)鉄鋼、(5)空運業。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)証券商品先物、(3)その他製品、(4)電気・ガス業、(5)精密機器。

■個別材料株

△寿スピリッツ <2222>
 10-12月期営業黒字転換。
△アグレ都市 <3467>
 4-12月期営業利益が前年同期比3倍でサプライズ。
△ウェルス <3772> [東証2]
 不動産信託受益権を売却へ。
△住友ベ <4203>
 21年3月期最終利益予想を一転22%増益に上方修正。
△住友理工 <5191>
 21年3月期税引き前予想を赤字縮小に上方修正。
△岩崎電 <6924>
 21年3月期業績予想を上方修正。
△識学 <7049> [東証M]
 東証がきょうから貸借銘柄に選定。
△愛三工 <7283>
 今期経常を3.7倍上方修正、配当も1円増額。
△アルデプロ <8925> [東証2]
 上期経常を2.8倍上方修正。
△英和 <9857> [東証2]
 21年3月期業績見通しと配当予想を大幅増額修正。

▼CEHD <4320>
 10-12月期(1Q)最終は赤字転落で着地。
▼ニッカトー <5367>
 今期経常を27%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)チタン <4098> 、(2)レシップHD <7213> 、(3)愛三工 <7283> 、(4)富士通ゼ <6755> 、(5)住友理工 <5191> 、(6)岩崎電 <6924> 、(7)スクロール <8005> 、(8)トプコン <7732> 、(9)ITメディア <2148> 、(10)ダイヤHD <6699> 。
 値下がり率上位10傑は(1)丸和運機関 <9090> 、(2)CEHD <4320> 、(3)小林製薬 <4967> 、(4)りたりこ <6187> 、(5)大塚商会 <4768> 、(6)ギークス <7060> 、(7)ニッカトー <5367> 、(8)東電HD <9501> 、(9)フォスター <6794> 、(10)トランスコス <9715> 。

【大引け】

 日経平均は前日比271.12円(0.97%)高の2万8362.17円。TOPIXは前日比17.18(0.94%)高の1847.02。出来高は概算で11億6898万株。東証1部の値上がり銘柄数は1730、値下がり銘柄数は379となった。日経ジャスダック平均は3824.66円(31.03円高)。

[2021年2月2日]


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