【材料】<動意株・1日>(前引け)=スクロール、アサヒHD、高度紙
スクロール <日足> 「株探」多機能チャートより
アサヒホールディングス<5857>=急反発。同社は貴金属のリサイクルや産廃処理などを手掛けるが、金やパラジウムなど貴金属価格の高騰に加え、産廃処理も半導体市場の拡大などが追い風となっている。前週末1月29日取引終了後に21年3月期通期利益予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の210億円から240億円(前期比19%増)に増額しており、これが好感された。更に、好業績を背景に株主還元を強化し、年間配当は従来計画の160円から170円(前期実績は130円)に上乗せしたほか、3月末現在の株主を対象に1株を2株にする株式分割を実施することも発表しており、物色人気を増幅させている。
ニッポン高度紙工業<3891>=物色人気集中。同社はセパレーター(絶縁紙)専業大手で、アルミ電解コンデンサー用では世界シェアの60%という群を抜く商品競争力を持つが、5G関連投資やデータセンター増設需要が収益に強力な追い風となっている。前週末1月29日取引終了後に21年3月期の業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の138億円から152億円(前期比16%増)、営業利益は19億円から25億円(同2.5倍)にそれぞれ大幅に増額している。同社の期中増額修正は今回が2度目となる。これを手掛かりに物色人気が一気に高まっている。
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出所:MINKABU PRESS