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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米FOMC受け株・金利高ならドル買い

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

27日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想したい。米連邦公開市場委員会(FOMC)での緩和的な金融政策の維持で、株高が見込まれる。また、先行きの回復に楽観的な見方が示されれば長期金利は下げづらく、ドル買いを支援しそうだ。

前日は株価にらみでリスクオンのドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.2170ドル台に浮上、ドル・円は103円半ばに値を下げた。ただ、欧州中銀(ECB)当局者から米金融政策がユーロの押し上げ要因になっているか調査するとの見解が示され、ユーロ高を警戒しているとの思惑がユーロを下押しする場面もあった。本日アジア市場ではFOMCの政策方針を見極めようと積極的な売り買いは手控えられ、ドル・円は方向感の乏しい値動きとなっている。ただ、日経平均株価がプラスを維持し、円売りがドルをサポートした。

この後の海外市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の政策姿勢が注目される。一部では資産買入れ規模の縮小への期待が高まっているが、パウエル議長は今月14日の講演で米国経済は目標からかけ離れていると指摘。今晩のFOMC議事要旨や同議長の記者会見でも、大規模な金融緩和姿勢を維持する見解が示されるだろう。そうしたハト派姿勢を受け、4日続落のNYがプラスに転じれば、ドル買いに振れやすい。一方、FRBの過度に悲観的な観測も想定しにくく、米長期金利が底堅く推移すればドルの上昇を支援しそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・12月耐久財受注速報値(前月比予想:+1.0%、11月:+1.0%)
・04:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は0.00-0.25%に据え置き予想)
・04:30 パウエル米FRB議長会見
・06:45 NZ・12月貿易収支(予想:+8.00億NZドル、11月:+2.52億NZドル)

《FA》

 提供:フィスコ

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