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【市況】<マ-ケット日報> 2021年1月26日

 26日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比276円安の2万8546円だった。昨日の米国株が景気敏感株中心に売られたことや、30年ぶり高値圏にあることが警戒されて朝から売りが広がった。米国でコロナワクチン普及に問題が生じていることも圧迫要因に。この日は最近好調だった新興市場銘柄にも売りが波及し良いところが見られない。物色は業績上方修正の一部の銘柄だけに限られているようだ。

 昨日の米国市場は新型コロナワクチン普及の不透明感からダウ平均は3日続落した。製薬大手のメルクがこの日ワクチンの開発を中止すると発表。経済正常化が遅れることへの警戒感から景気敏感株中心に売られてしまった。ダウ平均は午前に下げ幅を一時400ドル超に広げる場面があったが、その後は10-12月決算で期待の持てるハイテク株買いで大きく下げ幅を縮めている。ナスダック指数は4日連続で最高値更新へ。

 さて、東京市場は昨日の上げがうそだったような展開で、本日は終日マイナス圏で推移する弱い1日となった。香港や台湾などアジアの市場が下落したことも重荷となり午後は一段と下げ幅を拡大。10-12月決算が本格化しており様子見姿勢の投資家も増えている。チャート面では10日移動平均線(2万8582円)を少しだが割り込んでおり、場合によっては短期的な調整に入る可能性もありそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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