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【材料】新興市場銘柄ダイジェスト:鉱研工業は大幅に続落、ジオマテックがストップ高

鉱研工業 <日足> 「株探」多機能チャートより

<6297> 鉱研工業 632 -45
大幅に続落。21年3月期第3四半期累計(20年4-12月)の営業利益を前年同期比5.5%増の2.33億円と発表している。ボーリング機器関連で海外出荷があったことに加え、工事施工関連でも大型工事が完工した。原価率の低減で粗利益が増加したことも増益に寄与した。通期予想は前期比13.3%減の3.60億円で据え置いた。進捗率が64.7%にとどまっていることから、計画未達への警戒感から売られているようだ。

<7043> アルー 930 +20
大幅に4日続伸。管理職を対象としたeラーニングコンテンツをリリースしたと発表している。多忙な管理職がテーマごとに受講できるeラーニングの形式でカリキュラムを用意したという。カリキュラムの大分類は「組織の目標策定」や「計画と組織化」、「組織運営のモニタリングとフィードバック」となっている。テレワークの浸透で部下のマネジメント能力を向上させたいと考える管理職のニーズが期待できるとの見方から買いが入っているようだ。

<4816> 東映アニメ 10180 +130
寄り後は売り優勢の展開だったが、その後、上げに転じるなど、売り買いが交錯している。25日取引終了後に、21年3月通期業績予想を上方修正した。営業利益は前期比13%減の140億円予想。従来予想の同37.9%減の100億円予想から40%引き上げた。スラムダンクやドラゴンボールの海外でのゲーム化権販売や、北米での「ドラゴンボール超ブロリー」の劇場上映権販売が好調。株価は上方修正期待で年初から20%を超す上げとなっており、利益確定売りが出やすい一方、上方修正を改めて評価する買いも入っているようだ。

<6907> ジオマテック 555 +80
ストップ高。国内の複合チップモジュールデバイスメーカー向けに次世代半導体チップ実装用特殊ガラスキャリア「HRDP」の量産出荷を開始したと発表。同社は三井金属<5706>が開発したHRDPに薄膜を提供している。出荷先の顧客は今後拡大する5G市場向けデバイスなど様々な用途向けのデバイスをHRDPで製造し、販売を拡大していく計画という。また、2021年度中には海外の大手実装メーカーにおいて採用が予定されているほか、2022年度以降は、モバイル等多様なアプリケーション用途の量産開始が計画されているという。業容拡大への期待感から買い注文が殺到している。

<7610> テイツー 98 +4
大幅に反発。100万株(1億円)を上限とする自社株買いを行うことを発表している。発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合は1.46%。取得期間は1月26日から2月26日までとしている。株主還元の充実や資本効率の向上を図るとともに将来の機動的な資本政策を可能とすることが目的。需給面での改善に加え、決算発表直後の1月13日以降、調整に伴う短期的な突っ込み警戒感も強かったことから買い戻しの動きが強まっているようだ。

<6027> 弁護士コム 12540 +600
大幅に5日続伸。21年3月期第3四半期決算を発表、第3四半期(10-12月)の売上高は前年同期比28.7%増収の13.71億円、営業損益は1.14億円の黒字(前年同期:0.32億円の赤字)となった。前四半期比でも7.6%増収、13.2%営業増益と好調だった。注目のクラウドサインの売上高が前年同期比で2.6倍、前四半期比で1.3倍と急拡大したことが業容拡大のモメンタムを意識させる形となり、ストレートに好感される形となっている。
《ST》

 提供:フィスコ

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