【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 コーテクＨＤ、日電産、インソース (25日大引け後 発表分)

　25日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　コーテクＨＤ <3635> 　　★今期経常を32％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も28.5円増額
　◆21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.6倍の298億円に急拡大して着地。9月に国内で配信を開始したスマートフォンゲーム「三國志　覇道」が好調に推移したほか、中国で配信中の「三国志・戦略版」が高水準なロイヤリティ収入を継続したことが寄与。11月に投入したニンテンドースイッチ用「ゼルダ無双　厄災の黙示録」がヒットしたことも収益を押し上げた。また、投資有価証券売却益が増加したことも利益拡大に貢献した。
　　併せて、通期の同利益を従来予想の250億円→330億円に32.0％上方修正。増益率が32.5％増→74.9％増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
　　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の71.5円→100円(前期は61円)に大幅増額修正した。

　東映アニメ <4816> [ＪＱ]　　★今期経常を39％上方修正
　◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の103億円→143億円に38.8％上方修正。減益率が37.4％減→13.1％減に縮小する見通しとなった。海外版権部門で「スラムダンク」や「ドラゴンボール」のゲーム化権販売、海外映像部門でサウジアラビア向け劇場作品納品や北米での「ドラゴンボール超 ブロリー」の劇場上映権販売が想定以上に好調だったことが上振れの要因。

　岡部 <5959> 　　★前期最終を46％上方修正
　◆20年12月期の連結最終利益を従来予想の18.5億円→27億円に45.9％上方修正。減益率が44.6％減→19.2％減に縮小する見通しとなった。主力の建設関連製品事業を中心に売上高が堅調に推移するなか、提案型営業による高付加価値製品の販売拡大や販管費の圧縮などで採算が改善したことが寄与。想定を上回る収益を確保したことで、減損損失などの計上が不要となったことも最終利益を押し上げた。

　インソース <6200> 　　★上期経常を46％上方修正
　◆21年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比58.8％増の6.5億円に拡大して着地。講師派遣型研修事業で高単価の民間企業でのオンライン研修が増加したほか、ITサービス事業で利益率の高い「Leaf」の月額課金収入が伸びた。また、その他事業では動画・eラーニング販売が大幅に拡大した。
　　併せて、Leafのカスタマイズとストレスチェックの納品が3月に集中することなどを踏まえ、上期(10-3月)の同利益を従来予想の6.5億円→9.5億円に46.2％上方修正。増益率が4.3％増→52.5％増に拡大する見通しとなった。

　山洋電 <6516> 　　★今期税引き前を84％上方修正、配当も5円増額
　◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の19億円→35億円に84.2％上方修正。増益率が92.7％増→3.5倍に拡大する見通しとなった。第3四半期以降、通信機器向けや医療機器向けをはじめ、主要販売市場であるロボット、半導体製造装置、電子部品実装機、射出成型機などのFA市場からの需要が増加していることが要因。
　　業績上振れ伴い、今期の年間配当を従来計画の75円→80円(前期は90円)に増額修正した。

　日電産 <6594> 　　★今期税引き前を10％上方修正、自社株買い実施も発表
　◆21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比17.5％増の1093億円に伸びて着地。家電、パソコン、ゲーム機など向けの小型モーターの販売が好調だったことが寄与。徹底した原価改善や固定費適正化を実行したことも大幅増益につながった。
　　併せて、通期の同利益を従来予想の1360億円→1500億円に10.3％上方修正。増益率が27.2％増→40.3％増に拡大する見通しとなった。
　　同時に、400万株または500億円を上限に自社株買いを実施することを明らかにした。

　ナガワ <9663> 　　★今期経常を3期ぶり最高益に24％上方修正、株主優待の拡充も発表
　◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の38億円→47億円に23.7％上方修正。増益率が2.2％増→26.4％増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力のユニットハウス事業の販売とレンタルに想定していたコロナ影響がほぼなく、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。
　　併せて、株主優待制度の拡充を発表。クオカードの金額を1万円～5万円分と現行の3倍以上に増やす。

株探ニュース