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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ややバリューシフトが意識される可能性からNT低下も


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28630 ±0 (±0.00%)
TOPIX先物 1856.5 +1.0 (+0.05%)
シカゴ先物 28610 -20
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 22日の米国市場はNYダウ、S&P500が下落する一方で、ナスダックが上昇。バイデン大統領はパリ協定への復帰などトランプ政権からの政策転換を加速させているが、野党となった共和党では政策に賛同しない声も出ていると伝わっている。大規模な経済対策についても修正を求める声があるため利益確定が優勢となった。また、決算発表が本格化するなか、IBMのほか前日に大幅上昇をみせていたインテルが売られたことも重荷となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比20円安の2万8610円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円安の2万8590円で始まり、その直後に2万8390円まで売られたが、米国市場の取引開始後にはじりじりと切り返し、取引半ばには2万8650円とプラスに転じる場面がみられている。取引終了にかけては高値保ち合いが続き、2万8630円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から小じっかりでのスタートとなろう。東京都の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が12日ぶりに1000人を下回ったこともあり、ややバリューシフトが意識される可能性がありそうだ。また、米国ではインテルの下落影響から台湾セミコンダクターやマイクロンテクノロジーなど他の半導体関連銘柄も弱い値動きとなっている。このため、ハイテク株への物色が手控えられやすく、日経225型の重荷となりそうだ。NT倍率はやや低下が意識されやすいだろう。

 日経225先物はナイトセッションで一時2万8390円まで売られる場面がみられており、2万8500円~2万9000円のレンジ下限を割り込んでいる。短期的には売り仕掛け的な動きが意識されやすく、レンジ下限(2万8500円)の下の権利行使価格である2万8375円、2万8250円辺りまでの調整は意識しておく必要がありそうだ。先週の先物手口ではゴールドマンサックスによるNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)とみられる商いがみられていることもあり、NT倍率の動向を見極めたい。

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