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【市況】NY株式:米国株式相場はまちまち、大規模追加経済対策への期待が後退


ダウ平均は179.03ドル安の30996.98ドル、ナスダックは12.15ポイント高の13543.06ポイントで取引を終了した。

IBMやインテルの四半期決算が嫌気されたほか、バイデン政権が提示した約2兆ドル規模の追加経済対策を巡り共和党の反対意見が強まり期待が後退したため寄り付き後、下落した。ワクチン普及の遅れや次期財務長官に指名されているイエレン氏がバイデン政権の増税の方針を再確認したことも売り材料となり終日軟調推移となった。一方、ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新し終了。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器や医薬品・バイオテクが上昇した一方で、半導体・同製造装置が下落した。

半導体メーカーのインテル(INTC)はハッカーの侵入により予定を早め21日の取引終了直前に発表した決算が予想を上回ったものの、見通しが嫌気され下落。貨物輸送会社のCSX(CSX)は決算で1株当たり利益が予想を下回ったほか、アナリストによる投資判断・目標株価引き下げを受け下落した。一方で、ゲーム販売会社のゲームストップ(GME)は空売りをしていた投資家の買戻しが加速し急伸。一時取引停止になる局面もあった。オンライン決済会社のペイパル(PYPL)や小売りのウォールマート(WMT)はアナリストによる目標株価引き上げを受けてそれぞれ上昇した。

バイデン大統領は会見で、経済危機が深刻化な状況で、もし、今行動したら、経済はより良く、強まると、同政権が提示した経済対策の必要性を主張した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

 提供:フィスコ

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