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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ポジションを傾けづらくスプレット狙いが有効、米ハイテク株高によりNTロングに


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28600 -130 (-0.45%)
TOPIX先物 1847.5 -9.0 (-0.48%)
シカゴ先物 28665 -65
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 21日の米国市場はNYダウが小幅に下落する一方で、S&P500、ナスダックが上昇。昨年12月の住宅着工件数が4カ月連続で増加したほか、新規失業保険申請件数が依然高水準ながらも前週比で2万6000件減少したことが材料視され買い先行で始まった。NYダウは最高値更新後に利益確定の流れが優勢となったが、インテルが6%を超える上昇となるなどハイテク株が買われ、ナスダックは連日で最高値を更新している。

 シカゴ先物先物清算値は大阪比65円安の2万8665円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比20円安の2万8710円で始まり、その直後につけた2万8740円を高値に2万8700円を挟んで狭いレンジ取引が続いていたが、米国市場の取引開始後にはじりじりと下げ幅を拡大。取引半ばには一時2万8500円まで下げ幅を広げる場面がみられたが、引けにかけて下げ幅を縮めており、2万8600円で取引を終えた。

 バイデン大統領就任を受けたご祝儀的な上昇の反動も意識されやすく、利食いの流れは想定内であろう。一方で、ハイテク株の強い値動きによりSOX指数は1.5%上昇したほか、VIX指数が1.2%の低下となりボトム水準で推移していることもあり、リスクオン状態は継続。日経225先物はナイトセッションで弱含んだものの、レンジ下限の2万8500円で下げ止まっており、引き続き底堅さが意識されそうだ。

 来週から本格化する日米決算を前に大きなトレンドは出にくく、ポジションは傾けづらいだろう。足元でのビットコインの調整をみても、傾いた資産配分の修正も意識されやすく、株式に傾いている資産調整も意識されてくる。一方で、米国でのハイテク株上昇により、日経225型優位の状況を想定。NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレット狙いのポジション取りが有効と考えられる。

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