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【市況】20日の米国市場ダイジェスト:NYダウ257ドル高、バイデン新政権への期待

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ257ドル高、バイデン新政権への期待

米国株式相場は続伸。ダウ平均は257.86ドル高の31188.38ドル、ナスダックは260.07ポイント高の13457.25ポイントで取引を終了した。第46代大統領にバイデン氏が宣誓就任し、新政権への期待に寄り付きから上昇。大規模財政策が景気回復や企業の業績拡大を支援するとの期待も強まり引けにかけては上げ幅を拡大し、株式総合指数は史上最高値を更新して終了した。セクター別では、メディア・娯楽、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、銀行が下落。

動画配信サービスのネットフリック(NFLX)は昨日引け後に発表した好決算を受け、アナリストが相次いで投資判断を引き上げ、急伸。中国のオンライン小売りアリババ(BABA)は当局の圧力を受け様々な憶測が広がっていた創業者のマー氏が3カ月ぶりに公式の場に姿を現したため安心感が広がり急伸した。地銀のUSバンコープ(USB)は第4四半期決算で純収入が予想を下回り下落。

バイデン大統領はトランプ政権下での移民や気候問題などに関する政策の速やかな巻き戻しに着手、パリ協定への復帰や世界保健機構(WHO)との関係改善、メキシコとの国境の壁建設中断などに取り掛かると報じられている。

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■NY為替:ECB理事会を控えてユーロ売り優勢

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円84銭から103円45銭まで下落し、103円55銭で引けた。米1月NAHB住宅市場指数は予想外に低下し、債券利回りは低下に転じたことでドル売り・円買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.2077ドルまで下落後、1.2118ドルまで反発し、1.2106ドルで引けた。新型コロナウイルス感染抑制のためドイツが規制措置を延長し、見通しが悪化したほか、欧州中央銀行(ECB)の定例理事会を控えてユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は125円72銭から125円27銭まで下落。ポンド・ドルは1.3680ドルから1.3624ドルまで下落した。ドル買いの動きに押されたのち、英国のスナク財務相がパンデミック下の雇用支援プログラム延長を計画しているとの報道や英中央銀行のベイリー総裁が「経済は新たな外出規制に順応しつつある」と楽観的な見通しを示したため、ポンド売りは一服。ドル・スイスは0.8920フランまで上昇後、0.8886フランまで下落した。


■NY原油:強含みで53.31ドル、時間外取引で一時53ドル割れ

NY原油先物3月限は強含み(NYMEX原油3月限終値:53.31 ↑0.33)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+0.33バレル=53.31ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは52.94ドル-53.83ドル。ニューヨーク市場の序盤に53.83ドルまで買われたが、中期的な需要見通しは不透明であることから、原油先物は時間外取引で一時53ドルを下回った。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.34ドル -0.43ドル(-1.31%)
モルガン・スタンレー(MS) 74.84ドル -0.15ドル(-0.20%)
ゴールドマン・サックス(GS)290.47ドル -3.73ドル(-1.27%)
インテル(INTC) 58.67ドル +0.68ドル(+1.17%)
アップル(AAPL) 132.03ドル +4.20ドル(+3.29%)
アルファベット(GOOG) 1886.90ドル +96.04ドル(+5.36%)
フェイスブック(FB) 267.48ドル +6.38ドル(+2.44%)
キャタピラー(CAT) 192.34ドル -1.72ドル(-0.89%)
アルコア(AA) 22.84ドル -0.25ドル(-1.08%)
ウォルマート(WMT) 145.51ドル +2.12ドル(+1.48%)
《ST》

 提供:フィスコ

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