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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ギャップスタートから再び2万9000円を意識した展開へ


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28670 +180 (+0.63%)
TOPIX先物 1858.0 +11.0 (+0.59%)
シカゴ先物 28700 +210
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 20日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。民主党のバイデン氏は就任宣誓を行い、第46代大統領に就任した。バイデン大統領は「民主主義が勝利した」と言明。改めて大規模な経済対策の期待が高まる相場展開となった。また、前日の取引終了後に決算を発表し、時間外取引で上昇していたネットフリックスが16%を超える大幅上昇となるなか、FANGといったクオリティ株への物色が強まった。

 シカゴ先物清算値は大阪比210円高の2万8700円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万8530円で始まり、その直後につけた2万8490円を安値に2万8500円を挟んで狭いレンジ取引が続いたが、米国市場の取引開始後にはじりじりと上げ幅を拡大。引けにかけて強含みの展開が続き、2万8670円で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形からギャップスタートとなり、再び2万9000円を意識した相場展開が見込まれよう。買い一巡後は次第にこう着感が強まる可能性があるが、昨日は持ち高調整のほか、ヘッジ対応の動きがみられていたこともあり、大統領就任式を通過したことで、待機資金の流入も意識されやすい。オプション権利行使価格では2万9000円コール、プットの取引がみられてきており、2万8750円辺りを中心レンジとした権利行使価格2万8500円~2万9000円での推移から次第にレンジ上限が意識されてこよう。

 また、ネットフリックスの大幅上昇でクオリティ株への物色が強まったほか、ナスダックの最高値更新も支援材料となり、指数寄与度の大きい値がさハイテク銘柄に資金が集まりやすい。一方で、モルガンスタンレーは決算を発表し、通期業績は過去最高となったが小幅に下落している。そのため、日経225型優位の状況が意識されやすく、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレット狙いのポジション取りが有効と考えられる。バリューシフトが見られてきた段階で徐々にTOPIX先物を買い戻す形で、全体としてロングポジションに傾けたいところであろう。

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