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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ファストリ、ブイキューブ、レーザーテク

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■丸三証券 <8613>  541円  +45 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 丸三証券<8613>は急反発している。18日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年4~12月)連結決算速報値が、売上高138億8100万円(前年同期比12.0%増)、経常利益26億9300万円(同2.2倍)と大幅増益となったことが好感されている。株式委託手数料が同23.7%増、投資信託の募集手数料が同12.5%増となったことが牽引役となった。なお、決算発表は1月28日を予定している。

■ワタミ <7522>  922円  +54 円 (+6.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ワタミ<7522>が急反発している。同社は18日、食事宅配サービス「ワタミの宅食」で、新商品「旬の野菜BOX」の取り扱いを開始すると発表しており、業績への寄与などが期待されているようだ。「旬の野菜BOX」は、昨年12月に業務提携したデリカフーズホールディングス<3392>との共同企画で、ワタミファームの有機野菜を含めた国産野菜7種類以上を詰め合わせて顧客に届けるサービス。新型コロナウイルス対策としての外出自粛に加え、緊急事態宣言で高まるデリバリー需要に対応するとしている。

■タケエイ <2151>  1,455円  +56 円 (+4.0%)  11:30現在
 タケエイ<2151>の上値追い基調が鮮明、昨年来高値に買われた。2018年1月29日以来約2年ぶりの高値圏に浮上している。首都圏を中心に建設関連の廃棄物回収・処理および再資源化などを展開するが、新エネルギー関連ではバイオマス発電事業に注力しており、脱炭素のテーマで注目されている。東北のバイオマス発電子会社3社が既に収益に大きく貢献しているほか、横須賀にはタケエイグリーンリサイクルを傘下に置いている。更に、来期は福島県の田村バイオマスエナジーが戦列化し業績成長期待が高まる見込みにある。

■ファーストリテイリング <9983>  93,040円  +2,830 円 (+3.1%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が急伸、一時3330円高の9万3000円台半ばまで値を飛ばした。ここ先物を絡め同社株のボラティリテイが高まっているが、きょうはインデックス買いに加え、個別の材料も物色人気に拍車をかけた。19日付の日本経済新聞が、ユニクロがスマートフォンを使った決済サービスに参入すると報じたことが、株価を刺激する格好となり、大口個人投資家などの短期資金が参戦したことで上げ幅が大きくなった。同社株1銘柄で日経平均を100円以上押し上げる格好となっている。

■ブイキューブ <3681>  3,230円  +75 円 (+2.4%)  11:30現在
 ブイキューブ<3681>は3日ぶりに反発している。18日の取引終了後、BtoBマーケティングの総合支援サービス「GAX(ガックス)」を提供開始したと発表しており、これが好感されている。同サービスは、2016年から蓄積してきたマーケティングに関する知見をもとに、BtoB市場で事業展開する顧客向けに、マーケティング組織の立ち上げ、戦略立案、施策の実行、部署連携まで総合的に支援するという。

■東邦ホールディングス <8129>  1,974円  +24 円 (+1.2%)  11:30現在
 東邦ホールディングス<8129>がしっかり。18日の取引終了後、オンライン診療・服薬指導システム「KAITOS(カイトス)」を2月5日にリリースすると発表したことが好感されている。同システムは、同社がこれまで提供してきた、医療機関検索サイト「病院なび」「初診受付サービス」、キャッシュレス決済などのシステム・サービスとの連携により、オンライン診療を実施しているクリニックの検索、予約、オンラインでの受診、決済までを行うことができるシステム。また、オンライン服薬指導が導入されている「近隣薬局」を選定することで、オンライン服薬指導の実施、決済、薬の受け取りまでも自宅で行うことができるとしている。

■レーザーテック <6920>  14,850円  +170 円 (+1.2%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置メーカーが総じて買い優勢となっている。前日の米国株市場は休場だったが、欧州株市場では総じて朝安後に切り返す展開となり、独市場では半導体大手のインフィニオン・テクノロジーズが投資判断引き上げなどを背景に買われ全体相場に貢献した。半導体市況の改善は世界的に意識されており、東京市場でも関連株は押し目買い意欲旺盛な展開が続いている。

■ダイキン工業 <6367>  23,190円  +175 円 (+0.8%)  11:30現在
 ダイキン工業<6367>が3日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「2023年、ベルギーに研究開発拠点を新設する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、開発などにあたる技術者を欧州全体で3割増やし、環境に配慮した暖房機を開発するという。現在、ベルギーの工場で働いている技術者を新拠点に移すほか、新規にも雇用して人員を増やすとしており、空気から熱を取り出し、温水をつくって部屋を暖めるヒートポンプ暖房の新製品を開発するとしている。

■メルカリ <4385>  5,260円  -360 円 (-6.4%)  11:30現在
 メルカリ<4385>は大幅続落している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「成長の三本柱に掲げる米国事業で、思わぬ逆風に見舞われている」と報じられており、これが弱材料視されているようだ。記事によると、新型コロナウイルスの感染が広がった当初は買い手と売り手のマッチングに配送も加えた利便性の高さで支持を集めて流通総額が拡大していたが、ライバルが相次いで配送サービスを強化したことで競争が激化しているという。

■ユビテック <6662>  294円  +64 円 (+27.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 ユビテック<6662>が急反騰。18日の取引終了後、工場設備リアルタイム監視システム「D-COLLECT」に人工知能(AI)の解析により製品不良要因を特定する機能を追加し、製品不良改善サービスへ刷新したと発表しており、これが好感されている。従来の「D-COLLECT」では、製造設備から発する信号を取り込むことで設備の稼働をリアルタイムに「見える化」するサービスを提供し、適切な生産計画と進捗管理を実現していたが、今回のシステム刷新では製品製造時の原材料や生産設備、金型などのデータを蓄積。これをAIで解析することで製品の不良要因を特定する機能を追加し、製品不良を改善するサービスへと刷新したという。また同時に、工場や工事現場などで働く作業者の安全を見守る安全衛生支援サービス「Work Mate」に、新たに熱中症予兆検知機能を追加すると発表しており、これも好材料視されている。「Work Mate」は、スマートウォッチを装着し、製造現場や建設現場などの作業者の「転倒・転落検知」「SOSアラート通知」「屋内外位置測位」「バイタル情報測定」の各種情報を取得できる作業者の安全見守りサービス。実証実験で得たバイタルデータを解析して、新たに心拍数から熱中症の予兆となる大量発汗の状態を検知するアルゴリズムを独自に開発したことで、熱中症発症前の「予知」を可能にしたとしている。

■エム・エイチ・グループ <9439>  248円  +50 円 (+25.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 エム・エイチ・グループ<9439>がストップ高の248円水準でカイ気配となっている。18日の取引終了後、子会社がライトスタッフが、理美容業界における持続可能な環境経営支援を目的にENECHANGE<4169>と業務提携したと発表しており、これが好感されている。今回の提携は、再生可能エネルギーの活用と拡大を通じて、理容室・美容室の環境経営を支援する施策を共同で実施するのが狙い。第1弾として、全国の理容室・美容室約37万店舗に対して、CO2排出量が少ないなどの環境価値を有する環境配慮型電力プランの導入を中心とした持続可能な環境経営支援を促進するという。また、提携を機に「モッズ・ヘア」サロン及びMHグループ本社事務所で、電気によるCO2排出量がゼロであるCO2フリー電力プランへの切り替えを実施するとしている。

■トランスジェニック <2342>  549円  +80 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 トランスジェニック<2342>はストップ高カイ気配となっている。18日の取引終了後、21年3月期業績について、売上高を105億円から109億~112億円(前期比1.3%減~1.4%増)へ、営業利益を4億5000万円から7億~9億円(同4.0~5.2倍)へ、最終損益を2億8000万円の黒字から5億~6億5000万円の黒字(前期4億4000万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。創薬支援事業で、新型コロナウイルス検査(PCR検査)の受託件数が想定より大きく伸長したほか、非臨床試験受託などのその他の創薬支援事業も、WEB面談などが定着し順調に受注を伸ばしたことが主因としている。またTGBS事業では、トレンド商品を取り扱うことで粗利の改善が進み業績に貢献する。

■FRONTEO <2158>  666円  +57 円 (+9.4%)  11:30現在
 FRONTEO<2158>は大幅高となっている。18日の取引終了後、東京都から第1種医療機器製造販売業許可を取得したと発表したことが好感されている。同社は現在、世界初となる会話型認知症診断支援AIシステムの臨床試験開始を目指して準備を進めているが、今回の認可取得によりAI医療機器の技術開発から製品開発・臨床開発・製造・販売まで全てを自社で行うことが可能となり、国内初の言語系AI医療機器のワンストップモデルが構築できるとしている。

■中国工業 <5974>  1,073円  +82 円 (+8.3%)  11:30現在
 中国工業<5974>はマドを開けて大幅続伸。政府はグリーン成長戦略を背景に、水素や蓄電池など脱炭素に向けた研究・開発を支援する2兆円規模の基金を創設し、最長で企業を10年間支援する計画にある。水素は「脱炭素化」の切り札とされるクリーンエネルギーで株式市場でも投資テーマとして急浮上している。そうしたなか、ガス容器のトップメーカーである同社は水素容器開発にも力を入れており、同関連銘柄として注目を浴びている。株式需給面でも19日は日々公表解除日にあたり、規制解除に伴い投資資金の攻勢を誘っている。

■ツインバード工業 <6897>  1,867円  +137 円 (+7.9%)  11:30現在
 ツインバード工業<6897>、神栄<3004>、天昇電気工業<6776>など新型コロナワクチン関連として人気を博している銘柄に改めて物色の矛先が向いている。新型コロナウイルスについては、世界的な感染拡大に歯止めがかからないことに加え、変異種が相次ぐなど人心の不安を一層煽る状況にある。一方、それだけにワクチンの普及が進むことに対する期待感も強く、株式市場ではワクチン関連株への投資資金の流入が波状的に続いている。そうしたなか、政府が米製薬大手ファイザーなどが承認申請しているワクチンの製造販売について、2月中旬にも承認する方向で調整に入ったことが、一部メディアを通じて伝わった。また、菅首相は河野行政改革相をワクチン接種に向けた調整役に指名するなど、ワクチン普及に向けた動きが国内でも本格化しており、関連銘柄に向かう視線も再び熱を帯びている。

●ストップ高銘柄
 天昇電気工業 <6776>  683円  +100 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 ケアサービス <2425>  764円  +100 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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