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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】バイデン次期政権の追加経済対策発表に注目、利食い優勢なら押し目買い狙い


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28850 +40 (+0.13%)
TOPIX先物 1876.0 +0.5 (+0.02%)
シカゴ先物 28850 +40
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

  14日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。パウエルFRB議長が超緩和策の出口議論について「今はその時期ではない」と述べたと伝わったほか、バイデン次期大統領が公表する追加経済対策に対する期待から買いが先行した。ただし、引けにかけては追加経済対策の内容を見極めたいとして利益確定の売りが優勢となった。

 シカゴ先物清算値は大阪比40円高の2万8850円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比10円安の2万8800円で始まり、その直後につけた2万8770円を安値にして、米国市場の取引開始後には2万8950円まで上げ幅を広げる場面がみられた。その後は2万8900円を挟んだ狭いレンジ取引となり、引けにかけては利食いに押されて、シカゴ先物清算値と同値の2万8850円で取引を終えている。

 バイデン次期大統領は日本時間15日午前9時15分をメドに、追加経済対策を明らかにすると伝わっている。民主党の多くは最大2兆ドルを想定しているとされており、この報道を受けたアルゴが発動しやすいところ。いったんは材料出尽くしといった反応がみられる可能性はあるが、昨日後場の値動きをみても2万8590円まで売られた直後に2万8800円台を回復していたほか、手口面ではクレディスイスによるCTA(商品投資顧問)経由とみられるショートカバーも観測されている。

 ドル建て日経平均が最高値を更新しているほか、S&P500指数をアウトパフォームしている日経平均に対して、海外勢の日本株比率を積み増す動きは引き続き強いとみられ、調整場面では押し目買いのスタンスとなるだろう。過熱感からヘッジ対応の売りが出やすいが、オプション権利行使価格では3万円コールの売買が膨れてきている状況でもあり、ショートポジションは避けておきたい。NT倍率が先物中心限月で最高値を更新するなか、NTロング(日経225先物買い・TOPIX先物売り)によるスプレット狙いが有効との見方は継続。

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