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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ディップ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ディップ <2379>  2,314円 (-309円、-11.8%)

 東証1部の下落率6位。13日に決算を発表。「今期最終を66%下方修正」が嫌気された。
 ディップ <2379> が1月13日大引け後(15:30)に決算を発表。21年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結最終利益は前年同期非連結比98.7%減の0.9億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の18.5億円→6.2億円(前期非連結は100億円)に66.2%下方修正し、減益率が81.5%減→93.8%減に拡大する見通しとなった。

■パソナグループ <2168>  2,029円 (-201円、-9.0%)

 東証1部の下落率8位。パソナグループ <2168> はカイ気配スタートで始まったものの、寄り後に大きく売られる波乱展開となった。8日につけた2277円を上抜き昨年来高値を更新した直後に利益確定売りが噴出した。同社は人材派遣大手で官公庁の業務受託でも実績が高い。13日取引終了後に発表した21年5月期上期(20年6~11月)の営業利益は前年同期比2.8倍の108億200万円と急拡大。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で人材派遣ビジネスには逆風となったが、BPOサービスの伸びが顕著で全体収益を押し上げた。これを受けて、21年5月期通期の業績予想も大幅増額、営業利益は100億円から150億円に1.5倍に上方修正しており、前期比4割超の増益で3年連続の過去最高益更新となる。ただ、株価は事前に好決算を織り込む形で年初から戻り足を形成しており、決算発表で目先材料出尽くしとみた売りがかさんだ。

■共立メンテナンス <9616>  3,560円 (-210円、-5.6%)

 共立メンテナンス <9616> が急反落。株価は前日に比べ5%強下落した。同社は13日の取引終了後、300億円のユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化が懸念された。同債は満期償還日が2026年1月29日の5年債。転換価格は前日終値を25.01%上回る4713円で決まった。潜在株式による希薄化率は16.33%となる。調達資金は、16年3月に発行した第4回無担保転換社債型新株予約権付社債の償還資金や借入金の返済などに充てる。

■メニコン <7780>  6,530円 (-200円、-3.0%)

 メニコン <7780> が急落。株価は一時、前日に比べ6%強下落した。同社は13日の取引終了後、230億円のユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化が懸念された。同債は満期償還日が2025年1月29日の4年債。転換価格は前日終値を10.00%上回る7403円で決まった。潜在株式による希薄化率は8.23%となる。調達資金は、ディスポーザブルコンタクトレンズの投資資金などに充てる。

※14日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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