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【材料】<動意株・14日>(前引け)=日電波、吉野家HD、コックス

日電波 <日足> 「株探」多機能チャートより
 日本電波工業<6779>=大幅続伸。水晶振動子や水晶機器など水晶デバイスの専業メーカーで小型製品の競争力は世界屈指。海外売り上げが全体の8割を占めている。世界的に高速通信規格5Gの商用サービスが拡大するなか、5G対応スマートフォンの生産拡大が続いている。同社は車載向けが中心ながら、5G分野でも強みを持っており、安定性が高く耐環境性能でも優位性のある水晶発振器を手掛け需要の取り込みが期待されている。業績も21年3月期は営業損益段階で30億円の黒字(前期は82億86000万円の赤字)と回復トレンドにある。

 吉野家ホールディングス<9861>=大幅反発。13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算は、売上高1268億8200万円(前年同期比20.6%減)、営業損益53億3600万円の赤字(前年同期28億9000万円の黒字)、最終損益54億9900万円の赤字(同17億7400万円の黒字)と大幅な営業赤字となったものの、9~11月期では営業利益は6億3400万円の黒字転換となっており、足もとの業績回復傾向を好感した買いが入っている。新型コロナウイルス感染症の拡大影響に伴い、牛丼店「吉野家」やうどん店「はなまるうどん」で店舗の休業・営業時間の短縮を実施したことから赤字に転落した。ただ、持ち帰り商品の拡充などで売上高は回復傾向にあることに加えて、賃料減額交渉や管理可能経費の削減などグループ全体で構造改革に取り組みコスト削減を進めたことが9~11月期の黒字転換に貢献した。

 コックス<9876>=急伸。13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高127億5900万円(前年同期比0.6%減)、営業利益2400万円(前年同期3億1800万円の赤字)、最終利益10億8600万円(同3億4400万円の赤字)と営業黒字に転換して着地したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、新たにリラクシングウェアやルームウエアの品揃えを行ったほか、機能性にファッション性を追求したマスクを6月以降販売したことが寄与した。また、出張の抑制による旅費交通費の削減やレジ袋有料化に伴う包装費の削減、広告宣伝費の見直しなどを実施したことも貢献した。


 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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