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【市況】7日の米国市場ダイジェスト:NYダウ211ドル高、バイデン氏大統領選勝利確定で政局不安が後退

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウ211ドル高、バイデン氏大統領選勝利確定で政局不安が後退

米国株式相場は反発。ダウ平均は211.73ドル高の31041.13ドル、ナスダックは326.69ポイント高の13067.48ポイントで取引を終了した。議会がバイデン氏の大統領選勝利を確定し政局不安が後退したため寄り付きから上昇。12月ISM非製造業景況指数が予想外に11月から改善すると回復への期待も広がり上げ幅を拡大し、ダウ、ナスダック総合指数とも史上最高値を更新し引けた。セクター別では自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方で、公益事業が下落。

動画配信のロク(ROKU)はアナリストによる目標株価引き上げを受け急伸。銀行のJPモルガン(JPM)はアナリストの投資判断引き上げを好感し上昇した。ドラッグストアチェーンのウォールグリーン・ブーツ(WBA)は予想を上回った四半期決算が好感され上昇。ITのDXCテクノロジー(DXC)はフランスの同業アトスから100億ドル規模の買収案を提示されたとの発表を受け上昇した。一方で、小売りチェーンのベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は第3四半期決算が予想を大幅に下回ったことが嫌気され急落。工業製品メーカーの3M(MMM)はバンク・オブ・アメリカによる投資判断引き下げが嫌気され下落した。また、クレジットカード会社のアメリカン・エキスプレエス(AXP)はビジネスカードの販売手法を巡り当局が捜査を開始したと報じられ下落した。

ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は第1四半期の国内総生産(GDP)がマイナス成長に落ち込む可能性も警告した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米長期金利上昇でドル買い強まる

7日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円52銭へ弱含んだのち103円96銭まで上昇し、103円82銭で引けた。米11月貿易赤字が拡大し、2006年来で最大となったため、一時ドルは弱含んだ。しかしながら、予想を上回った12月ISM非製造業景況指数を受けた債券売りや民主党主導の政権・議会における財政拡大政策が期待されたことから、米長期金利の上昇に伴うドル買いが加速した。

ユーロ・ドルは1.2283ドルへ強含んだのち1.2247ドルまで下落し、1.2270ドルで引けた。ユーロ・円は127円05銭から127円49銭まで上昇。米議会によるバイデン氏の大統領選勝利確定を受けた政局不安後退でリスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3613ドルから1.3533ドルまで下落。ドル・スイスは0.8821フランへ弱含んだのち、0.8861フランまで上昇した。


■NY原油:小幅続伸で50.83ドル、50ドル台を維持

NY原油先物2月限は小幅続伸(NYMEX原油2月限終値:50.83 ↑0.20)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比+0.20ドルの1バレル=50.83ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは50.39ドル-51.28ドル。主要産油国による供給抑制によって需給改善への期待は高まっており、原油先物は50ドル台を維持した。ただ、ユーロ高は一服しており、原油先物の上げ幅はやや縮小した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.86ドル +0.71ドル(+2.21%)
モルガン・スタンレー(MS) 74.94ドル +1.26ドル(+1.71%)
ゴールドマン・サックス(GS)291.65ドル +6.10ドル(+2.14%)
インテル(INTC) 52.19ドル +1.09ドル(+2.13%)
アップル(AAPL) 130.92ドル +4.32ドル(+3.41%)
アルファベット(GOOG) 1787.25ドル +51.96ドル(+2.99%)
フェイスブック(FB) 268.74ドル +5.43ドル(+2.06%)
キャタピラー(CAT) 194.23ドル +0.37ドル(+0.19%)
アルコア(AA) 25.23ドル +0.02ドル(+0.08%)
ウォルマート(WMT) 146.65ドル -0.01ドル(-0.01%)
《ST》

 提供:フィスコ

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