【材料】＜注目銘柄＞＝Ｍ＆Ａキャピ、高成長期待織り込む展開へ

　Ｍ＆Ａキャピタルパートナーズ<6080>は、２０年１２月２日につけた高値６６１０円をピークに調整していたが、年末以降、再騰機運を強めている。

　同社は、独立系のＭ＆Ａ仲介会社。事業承継Ｍ＆Ａ市場の拡大に加えて、１９年１０月に全国ネットのテレビＣＭの放映を始めたこともあり、順調に受託件数を伸ばしていたが、２０年９月期は新型コロナウイルス感染症の影響により、特に第３四半期までの成約件数が落ち込み、経常利益は５０億５０００万円（前の期比１３．７％減）と２ケタ減益となり、期初計画を下回った。

　ただ、コロナ禍を経験し事業承継に前向きになった中小企業主からの受注の増加や、コロナ禍で得意分野である調剤薬局における事業承継ニーズの加速などがあり、「受託案件数（単体）は、過去最高の３２８件（前年同期比４５．１％増）と大幅に増加し、大案件も順調に進捗している」とコメント。受注残の参考指標となる前受金も順調に積み上がっており、２１年９月期は経常利益６２億１０００万円（前期比２３．０％増）を見込む。これに対して、今期経常利益６７億円、２２年９月期同１００億円超を見込む調査機関もあり、株価はこうした高成長を織り込む動きが期待できる。（仁）

出所：MINKABU PRESS