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【市況】株価指数先物【引け後コメント】目先的にNTショートを意識、クレディスイスのショートカバーはみられず


大阪3月限
日経225先物 27070 -250 (-0.91%)
TOPIX先物 1785.0 -12.5 (-0.69%)

 日経225先物(3月限)は前日比250円安の2万7070円で取引を終了。寄り付きは2万7090円とシカゴ先物清算値(2万7100円)にサヤ寄せする形で売りが先行。2万7000円を割り込まず底堅さが意識されるなか、東京エレクトロン <8035> 、アドバンテスト <6857> など指数寄与度の大きい値がさハイテク株の上昇が日経平均株価を下支えする形となり、日経225先物は前場半ばに2万7250円まで戻りをみせた。

 しかし、米ジョージア州の連邦議会上院投票の結果待ちとなるなかでリバウンド狙いの売買も限られ、反対に後場に入ると東京都の新型コロナの新規感染者数が1200人を超えたとの報道によりアルゴが発動し、一時2万7050円まで下げる場面がみられた。ただし、ここでも2万7000円は割り込まず、引けにかけては2万7100円を挟んだこう着だった。

 NT倍率は先物中心限月で続落となり、15.16倍で取引を終えた。テクニカル面では上昇して推移する5日移動平均線(15.15倍)の水準まで調整したことにより一旦は反転が意識されるものの、今後、5日移動平均線を維持できるかが注目される。ジョージア州の連邦議会上院投票の結果次第では物色に変化がみられる可能性は否定できず、25日移動平均線が位置する15.04倍レベルまで低下する可能性も意識されるだろう。

 もっとも、本日の低下はバリューシフトというよりはファーストリテイリング <9983> の下落影響が大きく、指数寄与度の大きいコア銘柄の動向次第といったところである。本格的なバリューシフトに向かうか見極めたいところだが、NT倍率の5日移動平均線割れでは、目先的にNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)のポジションによるスプレット狙いに妙味がありうそうだ。

 手口面では、日経225先物はJPモルガンが730枚、BofAが510枚、ドイツが340枚、ゴールドマンが310枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが1160枚、モルガンSが1160枚程度の買い越しだった。TOPIX先物ではドイツが900枚、野村が580枚、BofAが410枚程度の売り越しに対して、ソジェンが830枚、ABNアムロが580枚、UBSが330枚程度の買い越しだった。クレディスイスは小幅ではあるが日経225先物、TOPIX先物ともに売り越しており、前日の大幅な売り越しによるカバーは行われていないようである。

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