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【材料】<動意株・4日>(大引け)=日本アビオ、不二精機、レーザーテクなど

日本アビオ <日足> 「株探」多機能チャートより
 日本アビオニクス<6946>=後場一段高。同社はきょう、ヘルスケア事業推進室を新設したと発表。全社横断で同事業の創出に注力するとしており、期待感が高まるかたちとなっているようだ。同社は航空宇宙・防衛事業と、そこで培った高精度・高品質・高信頼というコア技術を基盤に、民需事業として赤外線サーモグラフィ事業と接合機器事業を展開しており、コロナ禍においては赤外線サーモグラフィ事業で発熱者スクリーニング用サーモカメラ、接合機器事業ではマスク製造用接合機器を提供している。ヘルスケア事業推進室を新設し、技術力・製品開発力を結集することで、ヘルスケア及び医療機器市場への製品やソリューションの展開を加速するとしている。

 不二精機<6400>=一時ストップ高。前場後半から大口の投資資金が流れ込み、一気に水準を切り上げる。新型コロナウイルス感染拡大は世界的に歯止めがかからない状況にある。国内でも事態が深刻化するなか、政府が東京都をはじめとする1都3県に緊急事態宣言を発令する方向で調整に入ったことが複数のメディアを通じて伝わった。これを受けて日経平均株価は朝高後に一転リスク回避の売りに押される展開となったが、コロナ対策関連株には物色の矛先が向かう格好となった。ワクチンの普及が待たれるなか、射出成型用精密金型メーカーとして医療機器向けで商品競争力の高い同社は、注射器向け金型の需要を捉えるとの思惑が人気化の背景にある。もっとも、PERなどから妥当な説明がつきにくく、足もとはモメンタム重視の短期資金による需給相場の様相が強まっている。信用規制対象となっているが、投資資金の勢いに衰えはみられない。

 レーザーテック<6920>=4連騰で最高値街道。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、国内でも1都3県に緊急事態宣言の発令が検討される段階にあり経済活動への影響が警戒されている。しかし、中期的にみればテレワーク需要拡大に伴うパソコン及びその周辺機器需要やデータセンター増設需要などを背景として半導体市場は拡大基調を強めることが予想されている。マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占している同社は、特にここ市場急拡大傾向にあるEUV露光装置向けを提供できるオンリーワン企業として世界からの注目度が高まっている。

 ブイキューブ<3681>=大幅高で4日続伸と異彩放つ。同社は遠隔地同士の人物を映像でつなぐシステムを展開し、新型コロナ感染拡大が加速するなか、リモートワーク関連やオンライン診療関連として改めて脚光を浴びている。昨年12月7日に3785円の上場来高値を形成後は利益確定売りに水準を切り下げていたが、同月末にかけて下げ渋り、大納会は3連騰で3000円台に復帰して着地していた。直近データでモルガン・スタンレーMUFG経由での空売り残高が急増していることが判明、その買い戻しが上げ足を強める背景となっているもようだ。

 エムスリー<2413>=初の1万円大台乗せ。医薬品情報サービスや医薬従事者向け会員制サイトなどを運営し、業績は02年3月期以降、前3月期まで18年にわたり大幅増収増益トレンドを継続するなど際立った成長力を誇る。筆頭株主のソニー<6758>とは新型コロナウイルスの診断支援サービスで連携しており、新型コロナ感染拡大が続く環境下、同関連株としても存在感を示している。
 
 Jストリーム<4308>=急伸。5000円台前半のもみ合いを経て上放れ25日移動平均線との下方カイ離を解消する動き。メディア系のコンテンツ配信関連や医薬系業界を中心としたライブ配信などを展開するが、新型コロナウイルス感染拡大のなかで、同社のビジネスモデルの成長性に注目した買いを呼び込んでいる。昨年は年初の段階で株価は720円近辺にあったが、巣ごもり関連の切り口で人気が加速し12月3日には6840円の高値をつけるという驚異的な上昇パフォーマンスを演じた。東証マザーズ市場における年間上昇率でも首位に輝いた。年末にかけて調整を入れたものの成長期待は変わらず、今年も大相場の余勢を駆って買いが先行している。

 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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