市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Jストリーム、出前館、ブイキューブ

Jストリーム <日足> 「株探」多機能チャートより
■Jストリーム <4308>  5,910円  +560 円 (+10.5%)  11:30現在
 Jストリーム<4308>が上値追い、5000円台前半のもみ合いを経て上放れ25日移動平均線との下方カイ離を解消する動き。メディア系のコンテンツ配信関連や医薬系業界を中心としたライブ配信などを展開するが、新型コロナウイルス感染拡大のなかで、同社のビジネスモデルの成長性に注目した買いを呼び込んでいる。昨年は年初の段階で株価は720円近辺にあったが、巣ごもり関連の切り口で人気が加速し12月3日には6840円の高値をつけるという驚異的な上昇パフォーマンスを演じた。東証マザーズ市場における年間上昇率でも首位に輝いた。年末にかけて調整を入れたものの成長期待は変わらず、今年も大相場の余勢を駆って買いが先行している。

■出前館 <2484>  3,460円  +320 円 (+10.2%)  11:30現在
 出前館<2484>、ライドオンエクスプレスホールディングス<6082>が大幅高。きょう朝方、菅首相が首都圏の1都3県に緊急事態宣言を発令する方向で調整に入ったことが複数のメディアによって伝えられた。前日には、東京都が飲食店への営業時間の短縮要請を午後8時までとする方向で調整していることも報じられており、こうしたことから再び出前の需要が増加するとの思惑が働いているようだ。そのほか、きょうは食材宅配サービスを手掛けるオイシックス・ラ・大地<3182>、ショクブン<9969>も高い。

■ブイキューブ <3681>  3,315円  +290 円 (+9.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 ブイキューブ<3681>が全体下げ相場に逆行して大幅高に買われ4日続伸と異彩を放っている。同社は遠隔地同士の人物を映像でつなぐシステムを展開し、新型コロナ感染拡大が加速するなか、リモートワーク関連やオンライン診療関連として改めて脚光を浴びている。昨年12月7日に3785円の上場来高値を形成後は利益確定売りに水準を切り下げていたが、同月末にかけて下げ渋り、大納会は3連騰で3000円台に復帰して着地していた。直近データでモルガン・スタンレーMUFG経由での空売り残高が急増していることが判明、その買い戻しが上げ足を強める背景となっているもようだ。

■マネックスグループ <8698>  418円  +32 円 (+8.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 マネックスグループ<8698>やセレス<3696>が高い。代表的な仮想通貨であるビットコイン価格は3日に一時1ビットコイン=350万円台に乗せ最高値を更新した。昨年12月初旬の200万円前後の水準から1カ月程度でビットコイン価格は7割強上昇している。これを受け、傘下に仮想通貨交換業者の「コインチェック」を持つマネックスGや同じく交換業の「ビットバンク」に出資するセレスなどに見直し買いが流入している。

■エムスリー <2413>  10,205円  +462 円 (+4.7%)  11:30現在
 エムスリー<2413>が全般軟調相場に抗して上昇加速、1万250円まで上値を伸ばし約1カ月ぶりに上場来高値更新、初の1万円大台乗せとなった。医薬品情報サービスや医薬従事者向け会員制サイトなどを運営し、業績は02年3月期以降、前3月期まで18年にわたり大幅増収増益トレンドを継続するなど際立った成長力を誇る。筆頭株主のソニー<6758>とは新型コロナウイルスの診断支援サービスで連携しており、新型コロナ感染拡大が続く環境下、同関連株としても存在感を示している。

■レーザーテック <6920>  12,430円  +320 円 (+2.6%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>が全体相場下落のなかも強さを発揮、昨年から引き継ぎ4連騰と気を吐いている。大納会に続き上場来高値更新となった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、国内でも1都3県に緊急事態宣言の発令が検討される段階にあり経済活動への影響が警戒されている。しかし、中期的にみればテレワーク需要拡大に伴うパソコン及びその周辺機器需要やデータセンター増設需要などを背景として半導体市場は拡大基調を強めることが予想されている。マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占している同社は、特にここ市場急拡大傾向にあるEUV露光装置向けを提供できるオンリーワン企業として世界からの注目度が高まっている。

■フラベッドH <7840>  911円  +10 円 (+1.1%)  11:30現在
 フランスベッドホールディングス<7840>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「30億円を投じて、介護・福祉用品の清掃や修理を担う拠点を都内に新設する」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、新拠点「東京サービスセンター」は東京都小平市に設置され、21年6月にも着工し、22年5月の業務開始を目指すという。75歳以上の後期高齢者は増えており、介護関連ビジネスは安定した成長が見込めるとして、貸し出していた介護ベッドや車椅子などの清掃と修理を行うほか、次の借り手に渡すまでの倉庫としての役割も持たせるとしている。

■ウエストHD <1407>  4,755円  +10 円 (+0.2%)  11:30現在
 ウエストホールディングス<1407>は5日移動平均線を足場に上昇トレンドを継続。世界的に脱炭素社会に向けた動きが加速するなか、菅政権でも2050年に温暖化ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げ、民間企業もこれに前向きに取り組む構えにある。今月20日に就任が予定されるバイデン次期米大統領も再生可能エネルギーなど環境インフラへの巨額投資を表明しており、株式市場でもこれが有力テーマとなり関連銘柄に波状的に物色の矛先が向いている。そのなか同社は再生可能エネルギーを主力事業とし、メガソーラー工事を全国展開していることから成長期待の高い有力株として物色人気が継続している。足もとの業績も好調で21年8月期はトップラインが前期比3割増と急拡大見通しにあり、営業利益も13%増益と2ケタの利益成長を見込む。

■ヘリオス <4593>  1,853円  -114 円 (-5.8%)  11:30現在
 ヘリオス<4593>が続落している。この日の寄り前、日本国内で進めている体性幹細胞再生医療製品「HLCM051」を用いた脳梗塞急性期及び急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を対象とした治験について、治験対象となる患者の組み入れペースが予想より低下していると発表しており、これが嫌気されている。新型コロナウイルス感染症の第3波による急速な感染再拡大の影響を受けて、治験実施病院では医療資源が新型コロナウイルス感染症治療に配分されていることが要因。きょう時点で両治験の患者組み入れは完了しておらず、20年12月期中の完了を目指していたが、患者組み入れの進捗は9割超にとどまっているという。

■日本航空 <9201>  1,929円  -66 円 (-3.3%)  11:30現在
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>が揃って下値模索の展開となり、空運セクターは業種別騰落率でも東証1部33業種中トップに売り込まれている。国内でも新型コロナウイルスの感染拡大が加速するなか、菅首相が1都3県に緊急事態宣言を検討していると一部メディアを通じ伝わったことで、全体相場は経済活動への影響を懸念して売り圧力が顕在化している。世界的にも感染拡大に歯止めがかからず、入国規制などで空運業界は更にダメージを受けるとの思惑から売りターゲットとなっている。

■アシックス <7936>  1,920円  -60 円 (-3.0%)  11:30現在
 アシックス<7936>が続落している。午前9時ごろ、20年12月期業績に賃貸借契約解約損及び減損損失合わせて約23億円を特別損失として計上すると発表しており、これが嫌気されている。北米子会社の旗艦店を閉店することで、同地域の収益改善を図るのが狙い。なお、20年12月期業績予想への影響はないとしている。

■JR東日本 <9020>  6,679円  -206 円 (-3.0%)  11:30現在
 JR東日本<9020>やJR西日本<9021>をはじめとする鉄道各社の下げがきつい。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないことを受けて、複数のメディアで、菅義偉首相が1都3県に対して緊急事態宣言を検討としていると報じられており、人の移動に更に制限がかかるとの警戒感から売られているようだ。また、GoToトラベルについても、1月11日までとする停止期間が再度延長になる可能性が高いとの見方が強まっており、業績回復に時間がかかるとの懸念も台頭している。

■オンデック <7360>  6,200円  +1,000 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在
 12月29日に新規上場したオンデック<7360>や12月23日に新規上場したENECHANGE<4169>がストップ高に買われているほか、ココペリ<4167>、ヤプリ<4168>、ウェルスナビ<7342>など直近IPO銘柄に高いものが目立つ。東証1部の大型株の軟調が目立つなか、上値にしこりがなく、値動きの軽い直近IPO株に資金が流入しているようだ。

■アストマックス <7162>  372円  +15 円 (+4.2%)  11:30現在
 アストマックス<7162>は3日続伸している。12月30日の取引終了後、子会社アストマックス・トレーディングが、IoTを活用した生活空間におけるサービスプラットフォーム事業を展開するLive Smart(東京都港区、以下LS社)の第三者割当増資を引き受け、あわせて業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感されている。アストマクスグループの小売電気事業とLS社の「生活空間におけるサービスプラットフォーム事業」は親和性が高いと判断。業務提携によりスマートホーム分野の推進及びマーケティングなどで協力するとしている。取得価額は1億5万円。なお、アストマクス業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 ツインバード工業 <6897>  1,662円  +300 円 (+22.0%) ストップ高   11:30現在
 太洋物産 <9941>  468円  +80 円 (+20.6%) ストップ高   11:30現在
 神栄 <3004>  961円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在
 三光産業 <7922>  654円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 ピーバンドットコム <3559>  1,080円  +150 円 (+16.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均