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【市況】株価指数先物【昼のコメント】ワクチン期待で見せたポジションを多少なりとも巻き戻す動き


 日経225先物は11時30分時点、前日比160円安の2万6690円(-0.59%)前後で推移している。寄り付きは2万6750円と利食い先行となったが、シカゴ先物清算値(2万6710円)を上回って始まった。その後は持ち直す動きから前場半ばに2万6800円まで下げ幅を縮める場面がみられた。しかし、米ファイザーが年内のワクチン出荷を当初見通しから半減させたとの報道が重荷となり、前引けにかけて再び弱含む形から2万6650円まで下げている。

 前引けのTOPIXは0.20%の下落となり、後場は日銀のETF買い入れはないだろう。東京エレクトロン <8035> 、ソフトバンクグループ <9984> 、エムスリー <2413> 、ファーストリテイリング <9983> など指数寄与度の大きい値がさ株が総じて軟調であり、メジャーSQを控えて新たなポジションを積み上げる動きは考えにくいため、後場もこう着感の強い展開が続きそうである。ファイザーの報道についてはワクチンへの期待が無くなるわけではないが、市場はワクチン期待で見せたポジションを多少なりとも巻き戻す必要があるとみられる。

 また、日経平均への寄与度の大きい値がさ株が軟調な一方で、トヨタ <7203> など自動車株や任天堂 <7974> が堅調な値動きであり、これによって相対的にTOPIXの底堅さが意識されている。しかし、NT倍率は先物中心限月で前日と変わらずの水準で推移しており、物色シフトが強まっているというよりも、リバランスの調整範囲であろう。日経225先物の5日移動平均線は2万6730円辺りに位置しているため、同線を挟んでのこう着感が続きそうである。


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