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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】引き続き2万6700円から2万6900円辺りでのレンジ推移


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 26830 -20 (-0.07%)
TOPIX先物 17780 -0.5 (-0.02%)
シカゴ先物 26710 -140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 3日の米国市場はNYダウナスダックが上昇する一方でS&P500が下落。新規失業保険申請件数が予想を上回る減少だったことが好感されたほか、追加経済対策を巡り民主党のペロシ下院議長が共和党のマコネル院内総務に協議再開を呼びかけ、合意期待が高まったことが材料視された。

 シカゴ先物清算値は大阪比140円安の2万6710円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円安の2万6820円で始まり、開始直後につけた2万6860円を高値にこう着感の強い相場展開となっており、2万6800円を挟んで2万6770円から2万6840円辺りでのレンジ推移が続き、2万6830円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から利食い優勢の展開になりそうだ。米国では追加経済対策の成立期待から景気敏感株への物色がみられているが、NYダウは3万ドル回復場面では利益確定の売りに押されているほか、S&P500が下落していることもあり、米国市場の上昇を好材料した流れは限られそうである。景気敏感株の物色から若干TOPIX型が優位になりそうだが、NT倍率を大きく低下させるまでのリバランスは限られよう。

 日経225先物は引き続き2万6700円から2万6900円辺りでの推移が続くと考えられ、レンジ下限に接近する場面では押し目買い、レンジ上限接近では利益確定といったスタンス。現在の需給状況から押し目買い意欲は強いが、2万7000円接近では利益確定も意識されている。来週にメジャーSQを控え、期先へのロールオーバー中心の売買が膨らんでいることも仕掛け的な動きを出にくくさせる。ロールオーバー中心の中では狭いレンジでの短期的な回転売買となろう。

 また、S&P500については米テスラの指数組み入れに伴うリバランスの動きを見極める必要がある。組み入れとなる21日に向けて相対的に上値の重さが感じられてくるようであれば一部のクオリティ株に物色が向かいやすく、この流れからNT倍率の上昇が意識されてくるだろう。

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