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【市況】株価指数先物【昼のコメント】NT倍率は先物中心限月で一時15.17まで上昇


 日経225先物は11時30分時点、前日比360円高の2万8220円(+1.36%)前後で推移している。30日の米国市場は下落となったが、月末の年金売りが予想されていたこともあり想定内との見方となった。一方で、モデルナのワクチンへの期待感が高まっているほか、米国市場で半導体株への物色がみられていたことも安心感につながっている。そのほか、昨日はMSCIによるリバランスの影響から弱含んだとの見方もされており、この需給が通過したことで改めて株式のウエイト引き上げに伴う買いが先行したようである。

 日経225先物の寄り付きは2万6540円とシカゴ先物清算値(2万6310円)を大きく上回るギャップスタートとなった。寄り付きを安値に上げ幅を広げており、前場半ばには一時2万6840円まで上昇した。日経平均株価に対する指数寄与度の大きい東京エレクトロン <8035> 、ファーストリテイリング <9983> 、ファナック <6954> などの強い値動きが目立っており、日経225型に資金が向かうなか、NT倍率は先物中心限月で一時15.17まで上昇している。

 前引けのTOPIXは0.86%の上昇となり、後場は日銀のETF買い入れは入らないだろう。TOPIXは上昇しているがテクニカル面では5日移動平均線レベルでの攻防をみせる一方、日経平均は前日の高値に接近している。日経平均は5日移動平均線を支持線とした反発から前日の陰線を埋めつつあり、強いチャート形状である。過熱気味ではあるが、NT倍率の上昇基調は引き続き意識されやすいところだ。

 来週のメジャーSQを前にオプション権利価格の中心レンジが切り上がるなか、2万7000円、2万7250円、2万7500円コールの出来高が膨らんできており、2万7000円が意識されている。ただし、過熱感が警戒されている状況でもあるため、昨日の高値2万6890円を超えられないと、利益確定の流れにも向かいやすいであろう。

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