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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】米株下落もVIX低下でリスク選好姿勢は継続、NTロングによるスプレット狙い


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 26390 -70 (-0.26%)
TOPIX先物 1749.5 -6.0 (-0.34%)
シカゴ先物 26310 -150
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 11月30日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数は下落。10月の米中古住宅販売成約指数が2カ月連続で低下したほか、トランプ大統領が中国半導体メーカーSMICをブラックリストに追加したと伝わり、米中対立への警戒感が高まった。また、新型コロナウイルスの新規感染者数が増加傾向にあり、行動制限による景気への影響が警戒された。

 シカゴ先物清算値は大阪比150円安の2万6310円だった。日経225先物のナイトセッションは、日中比60円高の2万6520円で始まると欧州市場の上昇を受けて2万6670円まで買われる場面がみられた。しかし、その後は欧州市場が下げに転じたほか、グローベックスの米株先物の弱い値動きによって、日経225先物も米国市場の取引時間中には一時2万6370円まで下げており、2万6390円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から利食い先行の展開となろう。ただし、前日のNYダウ先物の下落はある程度は織り込まれていることに加え、月末の年金売りが想定されていたこともあり、売り圧力が強まる流れにはならないだろう。米国ではハイテク株の一角が買われているほか、モデルナが30日に米国と欧州でワクチン認可を申請すると発表して急伸しており、ナスダックは小幅な下げにとどまっている。そのため、売り先行後は押し目狙いの動きもみられてきそうだ。

 また、VIX指数は一時22.89まで上昇する場面がみられたが、終値は1.26%下落の20.57となるなど、依然としてリスク選好姿勢は継続。TOPIX型にはNTTドコモ <9437> の指数調整に伴うリバランスのイベント一巡で手掛けづらいだろうが、日経225型の底堅さは意識されやすい。昨日のNT倍率は一時15.12まで上昇しており、強い基調となってきている。高値保ち合いから短期筋のショートも出やすく積極的にロングには傾けづらいところだが、NTロングによるスプレット狙いは有効であろう。

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