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【市況】<マ-ケット日報> 2020年11月30日

 11月最後の取引となる本日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前週末比211円安の2万6433円だった。朝方はハイテク株中心に買われ上げ幅が一時180円超に達する場面があったが、その後は円高進行や時間外取引の米株先物安につられて失速。後場はトランプ大統領が「選挙では負けていない」とツイッターに投稿したこともあり、米政治の不透明感から下げ幅を広げてしまった。大引けはMSCI採用銘柄の入れ替えに伴う売りも影響した模様。

 前週末の米国市場は政権移行が円滑に進むとの見方やワクチン早期普及の期待からダウ平均は小反発した。トランプ大統領が大統領選の選挙人投票でバイデン前副大統領の勝利が確定すればホワイトハウスを去ると発言。新政権への移行が円滑に進み経済対策が進展するとの見方が広がった。新型コロナワクチンの早期普及も投資家心理を後押しして、S&P500種指数とナスダック指数はともに最高値を更新している。

 さて、東京市場は米株高に序盤こそ反応したものの、その後は外部環境の変化を受けてしまい反落へ。国内に買い材料が見当たらず、高値警戒感もあってこの日は結局手じまい優先の1日となってしまった。日足チャートは高値圏で値幅400円ほどの陰線を示現。短期的な調整を示唆しており先週のような上げピッチはちょっと難しくなった感がある。(ストック・データバンク 編集部)

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