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【市況】東京株式(大引け)=131円高、リスクオン継続も後場は伸び悩む

 25日の東京株式市場は終始買い優勢で日経平均は連日の新高値となった。ただ、後場に入ると先物主導で売りに押され、上げ幅を縮小する展開を余儀なくされた。

 大引けの日経平均株価は前営業日比131円27銭高の2万6296円86銭と続伸。東証1部の売買高概算は15億4946万株、売買代金概算は3兆1507億7000万円。値上がり銘柄数は771、対して値下がり銘柄数は1318、変わらずは89銘柄だった。

 きょうの東京市場は前日の大幅高の余勢を駆って上値追い基調を継続、日経平均は1991年5月以来29年半ぶりの高値を連日で更新した。前日の米国株市場で新型コロナワクチン開発に対する期待に加え、バイデン新政権への移行が順調に進むとの見方が強まり、NYダウが初の3万ドル大台乗せを果たしたことで、リスク選好の流れを引き継ぐ形となった。海運や鉄鋼など景気敏感株をはじめ広範囲に買いが広がり、日経平均は一時540円強の上昇をみせる場面もあった。ただ、後場は東京都が新型コロナ感染を警戒して、飲食店などに営業時間短縮を要請する見通しと報じられ、急速に伸び悩む展開に。大引けは値下がり銘柄数が値上がりを大幅に上回る状況となった。売買代金は今月11日以来の3兆円超え。

 個別では、ソニー<6758>が売買代金を膨らませ大幅高となったほか、JAL<9201>も買い人気を集めた。日産自動車<7201>の上げ足も目立った。日本電産<6594>が堅調、ファナック<6954>、村田製作所<6981>なども上昇した。信越化学工業<4063>も値を上げた。日本金属<5491>、モリテック スチール<5986>、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>がストップ高に買われ、古河電池<6937>が活況高となった。カーリットホールディングス<4275>、トーヨーカネツ<6369>なども高い。

 半面、トヨタ自動車<7203>が売りに押され、キーエンス<6861>も値を下げた。エムスリー<2413>、リクルートホールディングス<6098>も冴えない。JR東日本<9020>、JR東海<9022>などが安く、レーザーテック<6920>も軟調。アカツキ<3932>がストップ安に売られ、西松屋チェーン<7545>も大幅安。ダントーホールディングス<5337>も急落した。

出所:MINKABU PRESS

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