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【材料】イルグルム 子会社のイーシーキューブに政府CIO補佐官の市谷聡啓氏がDX推進アドバイザーとして就任。オリコとも資本提携。

 株式会社イルグルム(東証マザーズ上場、コード:<3690>、岩田進社長)の子会社である、株式会社イーシーキューブ(本社:大阪府大阪市北区、取締役社長:金陽信、以下同社)は、株式会社レッドジャーニーの代表取締役社長で政府CIO補佐官(注1)でもある市谷聡啓氏が、同社のDX(注2)推進アドバイザーに就任したことを11月13日に発表した。
 
 同社は、EC構築プラットフォームのオープンソースとしては、国内市場で圧倒的なNo.1のシェアを誇るEC-CUBEを活用した、フリーミアムモデル(注3)による事業(商流プラットフォーム事業)を展開している。今後、新型コロナ感染症によるニューノーマルへの対応や政府のデジタル化の推進に伴い、国内企業のDXニーズが急速に高まると予想される。このような環境下、ECを中心としたDXをEC-CUBEを活用し、全国の企業に広く、かつ積極的に推進していくことを目的に、DXやアジャイル開発(注4)で豊富な経験を持つ同氏にアドバイザーとして参画を要請した。
 
 なお、これまで親会社であるイルグルムは同社株式を100%所有していたが、株式会社オリエントコーポレーション(東証一部上場、コード:8585、飯盛徹夫社長、以下オリコ)に同社株式の10%を譲渡して資本業務提携を行い、今後の関係の強化を11月4日に発表している。オリコは、自社の加盟店83万社に対し、EC構築プラットフォームであるクラウド版の「ec-cube.co」の提供の促進を行う。
 
 イルグルム、イーシーキューブは、市谷氏のアドバイザー就任やオリコとの資本提携により、既存ビジネスのEC化や企業のDX化を支援・促進し、商流プラットフォーム事業の拡大に注力する。
 
 また、親会社であるイルグルム社は、前期2020年9月期決算(2019年10月~2020年9月)が、売上高は2,618百万円、営業利益は276百万円と増収(前年同期比+18.8%)・増益(同+226.1%)と好調であった。一株当たり年間配当金も最終利益の上方修正に伴い、3.8円から4円に増配した。
 今期(2020年10月~2021年9月)の業績予想については、コロナの影響が不透明のため現時点では非公表であるが、アルファ・ウイン・キャピタル株式会社では、主力の広告計測効果システムと、EC市場の拡大に伴うイーシーキューブ事業の貢献により2桁の増収・増益を予想している。       
 
(注1) 政府CIO補佐官:内閣情報通信政策監(旧:情報化統括責任者=CIO)補佐官、日本政府による電子政府構築計画において、内閣に設置されるIT総合戦略本部に所属する内閣情報通信政策監や情報システム統括部門に対して支援・助言を行うことを任務とする。関連する知識や独立性・中立性を有する外部専門家。
(注2) DX:デジタルトランスフォーメーション、ITを活用した事業変革
(注3) フリーミアムモデル:基本的なサービスを無料で提供し、高度あるいは特別な機能やサービスを有償で提供するビジネスモデル
(注4) アジャイル開発:システムのプロジェクト開発手法の一つ。小単位でシステムを区切り実装(プログラミング)とテストを繰り返すことによって、開発期間を短縮するもの。

 (出典)株式会社ウイルズ

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