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【市況】東京株式(大引け)=521円高、米株高引き継ぎ再び29年ぶりの高値圏

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は大きく買い先行、日経平均は寄り付きから大幅高で始まり、その後も漸次水準を切り上げ、500円を超える上昇で着地。再び29年ぶりの高値圏に浮上した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比521円06銭高の2万5906円93銭と急反発。東証1部の売買高概算は14億749万株、売買代金概算は2兆6689億2000万円。値上がり銘柄数は1703、対して値下がり銘柄数は425、変わらずは48銘柄だった。

 きょうの東京市場は、米国のワクチン開発期待を背景としたリスクオン相場に追随する格好となった。前週末の米国株市場でNYダウをはじめ主要株指数が揃って大幅高に買われ、S&P500指数は過去最高値を更新するなどリスクを取る動きが加速、東京市場でも海運や不動産、鉄鋼など幅広く景気敏感株を中心に買いが流入した。朝方、寄り前に発表された国内の7~9月期実質GDPが前期比で大幅な伸びを示し、市場コンセンサスを上回ったことも市場のセンチメントを強気に傾けた。また、取引時間中は中国、香港、韓国などのアジア市場も高く、米株価指数先物が続伸歩調にあることも追い風となった。東証1部の値上がり銘柄数は1700を超え、全体の8割近い銘柄が上昇した。売買代金は13日連続で2兆円を上回っている。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が2500円を超える上昇、東京エレクトロン<8035>の上げ足も目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も大商いで上値を追った。トヨタ自動車<7203>も高い。日本電産<6594>が買いを集め、リクルートホールディングス<6098>も値を上げた。キャリアインデックス<6538>、メディカルシステムネットワーク<4350>、サイバーリンクス<3683>はストップ高。ミダック<6564>も値を飛ばした。

 半面、任天堂<7974>が値を下げ、Zホールディングス<4689>も下落。ブイキューブ<3681>は大幅安となった。SMC<6273>も値を下げた。ビーグリー<3981>が値下がり率トップに売られ、ネクシィーズグループ<4346>、セグエグループ<3968>なども急落。ジャパンディスプレイ<6740>にも売りがかさんだ。TOKYO BASE<3415>も安い。

出所:MINKABU PRESS

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