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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ディーエヌエ、タカラバイオ、JTOWER (10日大引け後 発表分)

ディーエヌエ <日足> 「株探」多機能チャートより

 10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ディーエヌエ <2432>   ★上期税引き前が3.5倍増益で着地
 ◆21年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比3.5倍の260億円に急拡大して着地。コロナ禍でスポーツ事業は苦戦を強いられたものの、スマートフォン向けゲーム「スラムダンク」が中華圏で好調だったほか、巣ごもり需要を背景にライブ配信アプリ「Pococha(ポコチャ)」の成長ペースが加速したことが収益を押し上げた。また、SHOWROOM株式の売却益78.8億円を計上したことも増益に大きく貢献した。

 アイケイ <2722> [東証2]  ★上期経常を79%上方修正、通期も増額
 ◆21年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の2.5億円→4.6億円に79.0%上方修正。巣ごもり需要の増加を背景に、利益率の高い自社開発品を販売するテレビ・ネット通販部門で、8通りに変化する脚立や自動で膨らむベッド、温熱ベストの販売が想定以上に好調だったことが寄与。
  併せて、通期の連結経常利益も従来予想の6.6億円→8.1億円に22.5%上方修正。増益率が6.1%増→30.0%増に拡大する見通しとなった。

 物語コーポ <3097>   ★7-9月期(1Q)経常は81%増益で着地
 ◆21年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益は前年同期比80.6%増の17.8億円に拡大して着地。「焼肉きんぐ」を展開する主力の焼肉部門が既存店売上高の伸長や郊外ロードサイドへの積極出店で、2ケタ増収を達成したことが寄与。販管費を抑制したことなども大幅増益に貢献した。
  上期計画の21.2億円に対する進捗率は84.3%に達しており、業績上振れが期待される。

 川本産業 <3604> [東証2]  ★今期経常を11期ぶり最高益に62%上方修正、配当も4円増額
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の6.5億円→10.5億円に61.5%上方修正。増益率が2.2倍→3.5倍に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。上期に新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、マスクや手指消毒剤、医療機関向け個人用防護具などの感染管理製品の販売が大きく伸びたことが寄与。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の8円→12円(前期は6円)に大幅増額修正した。

 マツオカ <3611>   ★今期経常を一転39%増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の21億円→35億円に66.7%上方修正。従来の16.8%減益予想から一転して38.7%増益見通しとなった。布製マスクや感染対策防護服の製造による操業維持に加え、コロナ禍での経費削減が寄与し、採算が大きく改善する。また、為替差損益の好転や海外子会社で輸出奨励金を受領することも利益を押し上げる。

 JTOWER <4485> [東証M]  ★今期最終を4.8倍上方修正
 ◆21年3月期の連結最終損益を従来予想の6200万円の黒字→3億円の黒字(前期は1300万円の赤字)に4.8倍上方修正。新型コロナウイルス感染症の影響が想定を下回り、国内IBS事業の導入物件数が順調に伸びることが寄与。リモートワークの実施による経費減少に加え、持ち分変動利益を計上することも最終利益を押し上げる。

 リゾートトラ <4681>   ★今期経常を一転4%増益に上方修正、配当も5円増額
 ◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比27.5%増の111億円に伸びて着地。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴うマイナス影響を大きく受けたが、「横浜ベイコート倶楽部」の開業に伴う不動産の繰延収益を計上したことに加え、ホテル及びメディカル会員権の販売好調、政府主導の「GoTo キャンペーン」などによる旅行ニーズの高まりが業績回復を後押しした。
  併せて、通期の同利益を従来予想の78億円→130億円に66.7%上方修正。従来の37.5%減益予想から一転して4.2%増益見通しとなった。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→25円(前期は40円)に増額修正した。

 タカラバイオ <4974>   ★今期の経常最高益予想を23%上乗せ、配当も1円増額
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の66億円→81億円に22.7%上方修正。増益率が4.0%増→27.6%増に拡大し、従来の11期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。新型コロナウイルスの感染拡大によるPCR検査関連製品の需要が強く、研究用試薬や理化学機器の販売が伸びることが寄与。売上構成の良化や生産稼働率の向上で原価率が低下することも利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の8円→9円(前期は8円)に増額修正した。

 カシオ <6952>   ★今期経常を80%上方修正
 ◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比70.9%減の45.6億円に落ち込んだが、従来予想の10億円を上回って着地。新型コロナウイルス感染拡大の影響で第1四半期に落ち込んだ時計事業は中国が牽引する形で足もとの販売が急回復したほか、構造改革の早期完遂で事業収益構造が大幅に改善した楽器は巣ごもり需要を捉え、2ケタ増収を達成した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の50億円→90億円に80.0%上方修正。減益率が82.4%減→68.4%減に縮小する見通しとなった。

 中央化学 <7895> [JQ]  ★今期経常を70%上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の10億円→17億円に70.0%上方修正。増益率が33.2%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。テイクアウト需要は急増したものの、イベント、外食、観光など向けが落ち込み、売上高は計画未達となる。一方、原材料価格の下落や業務効率化の推進が寄与し、採算は大きく改善する。

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