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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ホープ、住友鉱、ヤマハ発 (9日大引け後 発表分)

ホープ <日足> 「株探」多機能チャートより

 9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ホープ <6195> [東証M]  ★7-9月期(1Q)経常は黒字浮上・上期計画を超過
 ◆21年6月期第1四半期(7-9月)の経常損益(非連結)は6億7600万円の黒字(前年同期は5500万円の赤字)に浮上して着地。自治体向けに安価な電力を販売するエネルギー事業で、電力供給開始案件が大幅に増加したうえ、調達価格が想定以上に低く推移したことが業績を大きく押し上げた。
  上期計画の予想レンジ上限4億7000万円を大幅に上回っており、業績上振れが期待される。

 セントケア <2374>   ★今期経常を25%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の14.2億円に急拡大し、従来予想の10.8億円を上回って着地。介護サービス事業で想定以上に集客が進み、売上高が計画を上回ったことが寄与。リモート環境の整備などによる経費抑制も利益上振れにつながった。
  併せて、通期の同利益を従来予想の19.2億円→24億円に24.7%上方修正。増益率が41.5%増→76.5%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

 エディオン <2730>   ★上期経常を2.5倍上方修正、通期も増額
 ◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の67億円→166億円に2.5倍上方修正。テレワークの普及や巣ごもり需要を追い風に、パソコン、テレビ、調理家電、ゲームなどの販売が好調だったことが寄与。販管費を想定以上に削減したことも上振れに貢献した。
  上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の140億円→240億円に71.4%上方修正。増益率が4.8%増→79.6%増に拡大する見通しとなった。

 ブイキューブ <3681>   ★今期最終を61%上方修正、配当も2円増額
 ◆20年12月期の連結最終利益を従来予想の6.2億円→10億円に60.5%上方修正。増益率が18倍→29倍に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、4回目。製薬業界向けWeb講演会の開催数が大きく増加するなど、イベントのオンライン化需要が急増し、売上高が計画を上回ることが寄与。V-cube Global Serviceの精算過程における税金費用の低減も最終利益を押し上げる。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の2円→4円(前期は1円)に大幅増額修正した。

 特殊陶 <5334>   ★今期税引き前を一転7%増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の343億円→479億円に39.7%上方修正。従来の23.4%減益予想から一転して7.0%増益見通しとなった。自動車関連事業で利益率の高い補修用製品の販売が想定より早期に回復することが収益を押し上げる。

 三井金 <5706>   ★今期経常を一転2.4倍増益に上方修正
 ◆21年3月期の連結経常利益を従来予想の10億円→220億円に22倍上方修正。従来の89.3%減益予想から一転して2.4倍増益見通しとなった。金属価格が想定を上回る水準で推移していることやそれに伴う在庫要因の好転が寄与する。また、持ち分法投資損失の減少や受取配当金の増加、自動車部品セグメントのコスト削減も利益を押し上げる。
  併せて、従来未定としていた期末一括配当は70円(前期は70円)実施する方針とした。

 住友鉱 <5713>   ★今期税引き前を40%上方修正、配当も18円増額
 ◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の480億円→670億円に39.6%上方修正。減益率が39.3%減→15.2%減に縮小する見通しとなった。非鉄金属価格が想定を上回る水準で推移することに加え、車載・通信分野ともに需要が底を打ち、回復に向かうことが上振れの要因となる。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の41円→59円(前期は78円)に大幅増額修正した。

 エアーテック <6291>   ★今期経常を83%上方修正、配当も8円増額
 ◆20年12月期の経常利益(非連結)を従来予想の6.3億円→11.7億円に83.4%上方修正。増益率が9.1%増→2.0倍に拡大する見通しとなった。電子工業分野の需要が回復することに加え、空気清浄化装置や陰圧封じ込め装置といった感染症対策機器の販売が伸びることが寄与。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の22円→30円(前期は22円)に大幅増額修正した。

 ブラザー <6448>   ★今期税引き前を71%上方修正、配当も20円増額
 ◆21年3月期の連結税引き前利益を従来予想の310億円→530億円に71.0%上方修正。減益率が53.8%減→20.9%減に縮小する見通しとなった。主力のプリンター部門で在宅勤務向け製品や消耗品が伸びるほか、家庭用ミシンにコロナ特需が発生することが収益を押し上げる。また、販管費が減少することも上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の34円→54円(前期は60円)に大幅増額修正した。

 島津 <7701>   ★今期経常を70%上方修正、配当も2円増額
 ◆21年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.6%増の194億円に伸びて着地。コロナ禍で主力の計測機器は販売が減少したものの、新型コロナウイルス検出試薬キットが業績貢献したほか、産業機器では半導体製造装置向けターボ分子ポンプの販売は好調だったことが寄与。また、経費削減の進展や投資を抑制したことなども増益確保に貢献した。
  併せて、通期の同利益を従来予想の220億円→375億円に70.5%上方修正。減益率が48.4%減→12.1%減に縮小する見通しとなった。
  業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の26円→28円(前期は30円)に増額修正した。

 ヤマハ発 <7272>   ★今期経常を3倍上方修正、配当も30円増額
 ◆20年12月期の連結経常利益を従来予想の240億円→710億円に3.0倍上方修正。減益率が79.9%減→40.6%減に縮小する見通しとなった。インドなど新興国向け二輪車事業やマリン事業の需要が大きく回復することが寄与。
  業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の15円→45円(前期は90円)に大幅増額修正した。

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