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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

FDK <日足> 「株探」多機能チャートより

■FDK <6955>  912円 (-99円、-9.8%)

 FDK <6955> [東証2]が急反落。27日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を570億円から590億円(前期比5.0%減)へ、営業利益を10億円から13億円(同54.5%増)へ、最終利益を13億円から15億円(前期23億4000万円の赤字)へ上方修正したが、材料出尽くし感から売られたようだ。国内外のセキュリティー・スマートメーター用途向けリチウム電池や、モビリティー・半導体製造装置用途向け各種モジュールなどの売り上げが増加する見込みで、それに伴い利益も増加する見込みという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高299億7500万円(前年同期比6.3%減)、営業利益9億6300万円(同26.7倍)、最終利益5億200万円(前年同期6億8500万円の赤字)だった。

■山パン <2212>  1,702円 (-157円、-8.5%)

 東証1部の下落率5位。山崎製パン <2212> が4日ぶり急反落。27日の取引終了後、20年12月期の連結業績予想について、売上高を1兆310億円から1兆120億円(前期比4.6%減)へ、営業利益を200億円から158億円(同36.4%減)へ、純利益を97億円から53億円(同61.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の影響により、コンビニエンスストア向け製品の伸び悩みやデイリーヤマザキ事業、フレッシュベーカリーなどの小売事業で来店客数の減少が続いていることに加えて、今後も新型コロナウイルス感染症の影響が不透明な状況にあることを考慮したという。なお、同時に発表した第3四半期累計(1-9月)決算は、売上高7495億2400万円(前年同期比4.0%減)、営業利益109億3300万円(同37.0%減)、純利益43億円(同55.5%減)だった。

■FPG <7148>  484円 (-43円、-8.2%)

 東証1部の下落率6位。FPG <7148> が3日続急落。同社は27日大引け後(16:30)に業績・配当修正を発表。「前期経常を61%下方修正、配当も18.5円減額」が嫌気された。20年9月期の連結経常利益を従来予想の44億円→17億円(前の期は143億円)に61.3%下方修正し、減益率が69.4%減→88.2%減に拡大する見通しとなった。

■GMO-FH <7177>  620円 (-43円、-6.5%)

 GMOフィナンシャルホールディングス <7177> [JQ]が急反落。同社は27日大引け後に決算を発表。「7-9月期(3Q)経常は29%減益」が嫌気された。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比33.9%増の99.3億円に拡大した。

■富士通 <6702>  12,840円 (-780円、-5.7%)

 富士通 <6702> が急反落、一時1300円以上の下落をみせ1万2200円台まで売り込まれる場面があった。株価はマドを開け75日移動平均線を大きく下放れる格好となった。27日取引終了後に発表した20年4-9月期決算は最終利益が前年同期比26%減の471億2800万円と落ち込んだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって製造業のIT投資抑制などが響いている。株価は高値圏で上値が重くなっていたこともあり、決算悪が嫌気される形で利食い急ぎの動きが表面化した。

■コマツ <6301>  2,381.5円 (-94円、-3.8%)

 コマツ <6301> や日立建機 <6305> が安い。競合する米建機大手のキャタピラーが27日に発表した7-9月期決算は連結純利益は前年同期比55%減の6億7100万ドルだった。北米での建機や鉱山機械の販売が低迷したことが響いた。この決算発表を受け、27日の米株式市場でキャタピラー株が下落しており、日本のコマツや日立建機といった大手建設機械株も売られる展開となった。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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