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【市況】<マ-ケット日報> 2020年10月28日

 28日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比67円安の2万3418円だった。前日の米国株下落や欧米のコロナ感染拡大を受けて売りが先行した。その後は下値が25日移動平均線(2万3445円)を割り込んだことで押し目買いが入りじわりと持ち直しへ。好決算銘柄がある程度相場を下支えしており一方的に売り込まれる状態ではなさそうだ。

 昨日の米国市場はコロナ感染拡大を嫌気してダウ平均は大幅に3日続落した。ドイツが新型コロナ拡大阻止のため一部商業施設の閉鎖を検討していると伝わり欧州株が軒並み下落。米国でも新型コロナの新規感染者が過去最高水準で推移しており経済への影響が懸念されている。投資家心理がコロナ絡みで悪化しており当面は上値の重い展開となりそうだ。

 さて、東京市場は欧米など外部環境の悪化に押され日経平均が終日マイナス圏で推移する展開となった。円高・ドル安もじわりと進行しており買い手は動きの取りにくい状況。後場は日銀のETF買い期待から下げ幅を縮めたが、実需筋がお上(公的主体)だけでは相場は上がれないだろう。本日はマザーズやジャスダックなど新興市場も弱くあまり良いところは見られない。明日も全体的に様子見的な1日となりそうだ。個別ではファストリ、ソフトバンクG、東エレクなどが上げて日経平均を支えている。(ストック・データバンク 編集部)

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