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【市況】株価指数先物【引け後コメント】NT倍率は14.50を固めてきており、上昇傾向は継続


大証12月限
日経225先物 23480 -10 (-0.04%)
TOPIX先物 1618.5 -3.5 (-0.21%)

 日経225先物は前日比10円安(-0.04%)の2万3480円で取引を終了。寄り付きは2万3530円とシカゴ先物清算値(2万3550円)にサヤ寄せして始まった。現物の寄り付き直後に2万3560円まで上げ幅を広げるもナイトセッションの終値を超えられず。前場の段階では概ね2万3500円から2万3560円でのレンジ内での推移が続いていたが、グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が弱い値動きで推移するなか、後場は2万3500円を下回ったものの、大きく下押す流れにはならず2万3460円から2万3500円辺りでの推移が続いた。

 グローベックスの米株先物が下げ幅を広げてきており、NYダウ先物の下落幅は200ドルを超えて推移している。追加経済対策の協議が行き詰まっていることに加え、米大統領選挙を控えていることが重荷となっているほか、欧米で新型コロナウイルス感染症の拡大が続いていることも手掛けづらさにつながっている。そのほか、時間外の原油先物相場の弱い値動きによって、CTA経由による売り仕掛けも警戒視されていた。グローベックスの弱い流れからナイトセッションは売りが先行する形だが、25日移動平均線が2万3400円レベルに位置しているほか、権利行使価格2万3375円辺りまでの下げにとどまれば、調整の範囲内であろう。

 NT倍率は先物中心限月では14.50で終えたが、一時14.53まで上昇する場面がみられている。ファーストリテイリング <9983> やソフトバンクグループ <9984> などの指数寄与度の大きい値がさ株の動向次第ではあるが、NT倍率は14.50を固めてきており、上昇傾向は続きそうである。引き続きスプレッド狙いやレンジ内での売買が中心とみられるため、NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)のスタンスは意識しておきたい。

 手口面では薄商いの中で大きな傾きはみられなかったが、日経225先物はモルガンSが570枚、野村が460枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが670枚程度の買い越し。TOPIX先物についてはゴールドマンが930枚、ソジェンが600枚程度の売り越しに対して、バークレイズが630枚、モルガンSが550枚程度の買い越しだった。モルガンSはNTショートよりの売買だったほか、全般小動きの中で、クレディスイスによる売買は低水準であった。

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