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【材料】本日の注目個別銘柄:SKジャパン、ツインバード、東製鉄など

京阪神ビル <日足> 「株探」多機能チャートより

<8818> 京阪神ビ 1912 +146
大幅反発。先週末に上半期の決算を発表している。営業利益は29.9億円で前年同期比5.6%増益となったが、通期予想は従来の54億円から52億円に下方修正している。一方、投資有価証券の売却によって純利益は40億円から45億円に上方修正、年間配当金計画も27円から31円に引き上げている。下方修正の要因は修繕費増加など一時的なものであり、不要資産の売却による株式還元強化の動きを好感する動きが優勢に。

<4208> 宇部興 1871 -61
大幅反落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の60億円から34億円に、通期では260億円から215億円に減額修正。化学品の数量減少やカプロラクタム・ナイロンの市況悪化が響いているもよう。通期の市場コンセンサスは240億円程度であったため、下方修正幅は予想以上と捉えられている。なお、配当予想は変更せずとしており、配当利回りは一定程度の下支えとなる形に。

<2440> ぐるなび 763 +20
大幅続伸。10月1-14日のネット予約の利用数が前年同期比2.5倍に増えたことがわかったと報じられている。「Go To イート」がスタートしたことで、現金と同等のポイントを得られるネット予約が急増しているようだ。また、ネット予約に対応しない飲食店はポイント還元対象外のため、ネット予約対応を希望する店が増えているともされ、中期的な業績拡大にもつながっていくとの見方が優勢へ。

<9143> SGホールディングス 5160 -320
大幅続落。ゴールドマン・サックス証券では目標株価を4400円から4800円に引き上げているものの、投資判断は「中立」から「売り」に格下げしている。株価上昇により割高感が強まったこと、EC需要増などによる大幅増益は十分に織り込まれたこと、当面の好材料には一巡感があること、不動産事業の利益減やEC需要増の減速で22年3月期は営業減益が予想されることなどを格下げの背景としているもよう。

<8060> キヤノンMJ 2212 +180
大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は204億円で前年同期比14.7%減となったが、通期予想は従来予想の210億円から240億円、前期比26.0%減に上方修正した。在宅勤務の増加などで、家庭用インクジェットプリンターやITプロダクトが計画を超過したことが上振れの主因となった。また、期末配当金を引き上げ、年間配当金を前期比10円増配となる50円に引き上げたこともプラス材料に。

<6897> ツインバード 715 +100
ストップ高比例配分。FPSC事業における米Global Coolingからのフリーザーボックス受注獲得を発表し、材料視された。初期ロットとして前期販売台数の約2倍に相当する1000台の新規受注を獲得、バイオ医薬品の保管や輸送など、ワクチンの保管と流通に使用することを目的としたシステムに組み込まれるもよう。他にも海外企業を中心に数多くの引き合ががあるとしており、今後の業績寄与が期待された。

<5707> 東邦鉛 2318 +169
大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の7.6億円から29.6億円に、通期では14.8億円から40億円に増額修正している。前期は142億円の赤字であった。亜鉛を中心とした金属相場上昇に伴う在庫評価益の増加で製錬セグメントが上振れのほか、環境・リサイクルセグメントなども順調のもよう。修正幅の大きさがインパクトとなる形に。

<7608> SKジャパン 675 +100
ストップ高。「鬼滅の刃」関連として人気化が続く。劇場版「鬼滅の刃」が空前の好スタートを切る中で、同社が手掛ける関連グッズの販売拡大が思惑視される展開となっている。先週初からの株価上昇率はすでに93%にまで達している。週末の観客動員動向などにも関心が向かっているもようだ。なお、関連銘柄の一角とされるジーンズメイトなども本日は強い動きとなっている。

<5423> 東製鉄 699 -51
大幅反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は33億円で前年同期比57.8%減、従来予想の42億円を下回った。7-9月期はほぼ収支均衡水準になった。つれて、通期予想も62億円から53億円、前期比69.5%減益にまで減額。鋼材販売単価が計画以下だった一方、スクラップ価格が想定以上でマージンが悪化した。中国などを中心に鋼材の国際市況が上昇傾向と見られた中、想定以上の下振れ決算が嫌気された。

<6981> 村田製 7383 +153
大幅反発。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の970億円から1310億円に増額している。業績予想は保守的との見方が多く、上振れ自体は想定線であるものの、修正幅の大きさは予想以上との評価が多いもよう。新型コロナによる影響からの部品需要回復が想定以上に速まっているようだ。10月30日に決算発表を予定しており、目先、通期業績の上振れなども想定される状況に。
《ST》

 提供:フィスコ

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