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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):安川電、クボタ、SHIFT

安川電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ほくほくFG <8377>  1,006円  +21 円 (+2.1%)  本日終値
 ほくほくフィナンシャルグループ<8377>が4ケタ大台に復帰。北陸銀行と北海道銀行を傘下に置く金融持ち株会社で、地銀セクター再編の思惑が浮上するなか、同社は広域統合の先駆的存在となっている。22日取引終了後、20年4~9月期業績予想の修正を発表した。経費や与信コストが想定を下回ったことを背景に経常利益は従来予想の130億円から180億円(前年同期比3.3%増)に大幅増額しており、前年同期比25%の大幅減益見通しから一転して増益見通しに変わったことを評価する買いを呼び込んだ。

■安川電機 <6506>  4,205円  +35 円 (+0.8%)  本日終値
 安川電機<6506>が3日続伸。SMBC日興証券が22日付で、投資評価を「3」から「2」とし、目標株価を2400円から4000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、21年2月期第2四半期決算を踏まえて、受注水準は第2四半期が最悪期と予想。依然としてグローバル景況感は不透明ではあるものの、第2四半期の受注水準は14年3月期の平均水準と同等であり、概ねボトム水準に達しつつあると予想している。自動車販売台数も回復傾向にあり、また競争力維持、強化のための更新投資は下期以降回復すると予想しており、21年2月期の営業利益予想を211億円から253億円へ、22年2月期を同320億円から354億円へ引き上げている。

■クボタ <6326>  1,953円  +7.5 円 (+0.4%)  本日終値
 クボタ<6326>がしっかり。22日の取引終了後、1200万株(発行済み株数の0.99%)の自社株を10月30日付で消却すると発表しており、これが好感された。なお、消却後の発行済み株数は12億857万6846株となる予定だ。

■SHIFT <3697>  14,340円  -1,750 円 (-10.9%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 SHIFT<3697>が続急落。22日の取引終了後、海外市場で70万株の公募増資と丹下大社長による53万株の株式売り出しを発表しており、これが嫌気された。新株発行が発行済み株式数の約4%に及ぶことから株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は1万4642円。約98億円の調達資金については、借入金の返済や運転資金などに充てるという。

■エステー <4951>  1,916円  -128 円 (-6.3%)  本日終値
 エステー<4951>が大幅3日続落。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を485億円から495億円(前期比4.1%増)へ、営業利益を31億円から34億円(同0.8%増)へ、純利益を20億円から23億円(同1.7%増)へ上方修正したが、営業利益で40億円前後を見込んでいた市場予想を下回ることから、売り優勢となったようだ。上方修正は、新型コロナウイルス感染症拡大による巣ごもり需要と衛生意識の高まりから、衣替え時に使用する防虫剤やハンドケア(手袋)が好調に推移した。また、返品や製造コストの削減に取り組んだほか、上期において感染防止のため在宅勤務の推進やセールス活動の自粛により、活動経費などが抑制されたことなども利益押し上げに寄与した。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  3,300円  -210 円 (-6.0%)  本日終値
 オイシックス・ラ・大地<3182>は冴えない動き。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を780億円から900億円(前期比26.7%増)へ、営業利益を30億円から50億円(同2.0倍)へ、純利益を12億円から25億円(同3.2倍)へ上方修正し、朝高スタートしたが、その後は材料出尽くし感からの利益確定売りもあり、冴えない展開。新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言に伴う外出自粛要請などの影響により、第1四半期を中心に食材宅配サービスの需要が急激に高まり、国内宅配事業の定期会員数およびARPU(月間購買単価)が順調に伸長したことが要因。また、ARPU上昇による物流・配送効率の良化などに伴う利益率の向上も寄与する見通しだ。

■ベネフィット・ワン <2412>  2,724円  -96 円 (-3.4%)  本日終値
 ベネフィット・ワン<2412>が3日続落。22日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が169億7000万円から171億8000万円(前年同期比4.3%減)へ、営業利益が33億3000万円から44億5000万円(同18.3%増)へ、純利益が23億円から30億7000万円(同17.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、株価は10月21日に年初来高値を更新するなど上昇基調にあったことから、材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛が夏季行楽シーズンにまで及んだことで、福利厚生事業において宿泊やレジャーメニューの利用が減少し、補助金支出が減少したことに加えて、各事業における新型コロナウイルス感染症の影響見積もりが保守的であったことなどが要因としている。

■東京エレクトロン <8035>  28,450円  -800 円 (-2.7%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が売られた。前日に半導体メーカー世界首位のインテルが決算を発表、7~9月期は最終利益が前年同期比29%減と大幅減益となったことを受け、同社株は時間外取引で大きく売られた。新型コロナウイルスの感染拡大のなかも、企業のテレワーク導入加速などでデータセンター増設需要が発現し、インテルが生産するCPUの売り上げにも追い風が吹いていたが、7~9月期は前年同期比減収だったことで失望売りがかさんだとみられている。この流れが東京市場にも波及し、半導体製造装置メーカーの株価にはネガティブに働いた。

■日本ペHD <4612>  9,700円  -200 円 (-2.0%)  本日終値
 日本ペイントホールディングス<4612>が4日続落。22日の取引終了後、19年12月末の実施を最後に株主優待制度を廃止すると発表しており、これが嫌気された。近年のIR・広報活動における情報発信の強化や情報開示の充実により、株主・投資家の理解が深まっていることや、トータル・シェアホルダー・リターン(TSR)をベースとした株主還元が充実してきたことなどから、当初の導入目的を概ね達成したと判断したという。

■ニッポン高度紙工業 <3891>  1,624円  +300 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 ニッポン高度紙工業<3891>がストップ高。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を125億円から138億円(前期比5.4%増)へ、営業利益を9億円から19億円(同91.0%増)へ、純利益を6億円から13億円(同88.1%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、コンデンサ用セパレータで、感染拡大の影響を考慮したセットメーカーなどからの在庫確保の動きがあったほか、データセンターや5G関連向けの堅調な推移があり、更に電池用セパレータで海外向け電気二重層キャパシタ用が好調に推移したことなどが売上高を押し上げた。また、売り上げ増加に伴い、稼働率が向上し原価率が低減したことも寄与した。

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