市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ネクソン、アンジェス、三菱重

ネクソン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ネクソン <3659>  2,853円  +388 円 (+15.7%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ネクソン<3659>が一時ストップ高。日本経済新聞社は22日の取終了後、日経平均株価の臨時入れ替えで同社を新規採用することを発表した。同日にファミリーマート<8028>が11月12日に上場廃止となることが決まり、整理銘柄に指定されたことに伴うもの。10月29日の算出からファミマを除外し、ネクソンを採用する。ネクソンのみなし額面は25円。この発表を受け、ネクソンは大量の買い物を集めている。

■横河ブHD <5911>  2,041円  +141 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 横河ブリッジホールディングス<5911>が大幅反発している。22日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が680億円から683億円(前年同期比6.7%増)へ、営業利益が55億円から83億円(同74.9%増)へ、純利益が37億円から55億円(同68.8%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好材料視されている。システム建築事業の伸び悩みを橋梁事業がカバーする形となり、売上高は概ね予想通りで推移した。また、橋梁事業の受注・生産が好調に推移するなか、今期に竣工する長期大型工事の設計変更について予定よりも早い進展が複数あり、その処理が第2四半期に集中したことで最終精算に伴う利益の計上が前倒しとなったことも寄与した。

■アンジェス <4563>  1,061円  +52 円 (+5.2%)  11:30現在
 東証マザーズ市場に上場する銘柄に一部投げ売りの動きが出ている。マザーズ指数は一時60ポイントあまりの急落で1200大台を下回る場面があった。ここ最近はアンジェス<4563>やBASE<4477>など個人投資家に人気のあった銘柄への売りがかさんでおり投資家のセンチメントを急速に悪化させている。きょうはアンジェスは反発に転じているものの、フリー<4478>やBASEなど時価総額上位の銘柄が大きく売られ、指数を押し下げる格好となっている。市場では「マザーズ銘柄による2階建てで信用取引を行っているような個人投資家の一部に追い証が発生しているが、まだ全体に波及しているような状況ではない。ただ、投資マインドの減退は顕著で、この新興市場のリスクオフが東証1部などの主力に波及してくる可能性を警戒している」(国内ネット証券大手)という声が聞かれる。

■三菱重工業 <7011>  2,334円  +110 円 (+5.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 三菱重工業<7011>が反発している。きょう付けの複数のメディアで、国産初のジェット旅客機である「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発を事実上凍結する方向で調整していると報じられていることを受けて、開発費負担の軽減につながるとの見方から買われているようだ。スペースジェットは、これまで6度の延期により納入開始が遅れ、21年度以降の開始を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、顧客である航空会社の需要回復が当面見込めないことが、開発凍結の背景にあるもよう。報道に対して三菱重は、「当社及び三菱航空機が発表したものではない。さまざまな可能性を検討していることは事実だが、開発の凍結を決定した事実はない」としている。なお、スペースジェット事業を含めた次期事業計画を10月30日発表予定の第2四半期決算を合わせて発表するとしている。

■中外製薬 <4519>  4,276円  +120 円 (+2.9%)  11:30現在
 中外製薬<4519>が買い優勢。ここ下値模索の動きを続けてきたが、きょうは満を持して4日ぶり反発に転じた。同社が22日取引終了後に発表した20年1~9月期決算は、営業利益が前年同期比41%増の2273億1800万円と大幅な伸びを達成した。自社開発の血友病治療薬「ヘムライブラ」が好調で収益貢献したほか、海外向けロイヤルティー収入なども業績に反映された。これを受けて、目先リバウンド狙いの投資資金が流入している。

■栗田工業 <6370>  3,430円  +90 円 (+2.7%)  11:30現在
 栗田工業<6370>が反発している。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を2680億円から2700億円(前期比2.0%増)へ、営業利益を225億円から290億円(同5.5%増)へ、純利益を160億円から190億円(同3.9%増)へ上方修正したことが好感されている。上期の国内の水処理薬品事業やメンテナンス・サービスにおいて、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動停滞の影響による販売の落ち込みが想定ほど発生しなかったことに加えて、在宅勤務や移動制限などで販管費の発生が想定を下回ったことが要因。また、原価率改善の取り組みが順調に進んだことや、その他収益に超純水供給事業における一部顧客との契約の解除に伴う清算益を計上したことも寄与した。

■ほくほくFG <8377>  1,009円  +24 円 (+2.4%)  11:30現在
 ほくほくフィナンシャルグループ<8377>がカイ気配スタートで株価を上昇させ4ケタ大台に復帰してきた。北陸銀行と北海道銀行を傘下に置く金融持ち株会社で、地銀セクター再編の思惑が浮上するなか、同社は広域統合の先駆的存在となっている。22日取引終了後、20年4~9月期業績予想の修正を発表した。経費や与信コストが想定を下回ったことを背景に経常利益は従来予想の130億円から180億円(前年同期比3.3%増)に大幅増額しており、前年同期比25%の大幅減益見通しから一転して増益見通しに変わったことを評価する買いを呼び込んでいる。

■日本調剤 <3341>  1,835円  +40 円 (+2.2%)  11:30現在
 日本調剤<3341>が反発している。22日の取引終了後、子会社メディカルリソースが、首都圏を中心に産業医業務提供事業を展開するWORKERS DOCTORS(東京都杉並区)の全株式を取得すると発表しており、これが好感されている。今回の株式取得は、日本調剤グループの持つ医師紹介実績や全国規模の営業体制とWORKERS DOCTORSが有する産業医に関するノウハウやネットワークを活用することで、産業医業務提供事業の全国への展開を図るのが狙い。これにより、企業の健康経営には欠かせないメンタルヘルスを含む健康管理を中心とした労働衛生管理へのさまざまなニーズに対応するとしている。なお、21年3月期業績への影響は軽微としている。

■国際石油開発帝石 <1605>  536.7円  +10.3 円 (+2.0%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>がしっかり。22日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前日比0.61ドル高の1バレル=40.64ドルと上昇。22日に発表された米新規失業保険申請件数が予想を上回って減少したほか、追加経済対策の協議が進展することへの期待が浮上した。また、ロシアのプーチン大統領が現行の減産目標を維持し増産を見送る可能性を示唆するなど、原油需給の改善期待が相場を押し上げた。

■クボタ <6326>  1,956円  +10.5 円 (+0.5%)  11:30現在
 クボタ<6326>がしっかり。22日の取引終了後、1200万株(発行済み株数の0.99%)の自社株を10月30日付で消却すると発表しており、これが好感されている。なお、消却後の発行済み株数は12億857万6846株となる予定だ。

■SHIFT <3697>  14,360円  -1,730 円 (-10.8%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 SHIFT<3697>が続急落。22日の取引終了後、海外市場で70万株の公募増資と丹下大社長による53万株の株式売り出しを発表しており、これが嫌気されている。新株発行が発行済み株式数の約4%に及ぶことから株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は1万4642円。約98億円の調達資金については、借入金の返済や運転資金などに充てるという。

■エステー <4951>  1,900円  -144 円 (-7.1%)  11:30現在
 エステー<4951>が大幅3日続落している。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を485億円から495億円(前期比4.1%増)へ、営業利益を31億円から34億円(同0.8%増)へ、純利益を20億円から23億円(同1.7%増)へ上方修正したが、営業利益で40億円前後を見込んでいた市場予想を下回ることから、売り優勢となっているようだ。上方修正は、新型コロナウイルス感染症拡大による巣ごもり需要と衛生意識の高まりから、衣替え時に使用する防虫剤やハンドケア(手袋)が好調に推移した。また、返品や製造コストの削減に取り組んだほか、上期において感染防止のため在宅勤務の推進やセールス活動の自粛により、活動経費などが抑制されたことなども利益押し上げに寄与した。

■日本リーテック <1938>  2,202円  -127 円 (-5.5%)  11:30現在
 22日に業績修正を発表。「非開示だった今期経常は17%減益、未定だった配当は27円実施」が嫌気された。
 日本リーテック <1938> が10月22日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比17.1%減の42.7億円に減る見通しと発表した。
  ⇒⇒日本リーテックの詳しい業績推移表を見る

■ベネフィット・ワン <2412>  2,695円  -125 円 (-4.4%)  11:30現在
 ベネフィット・ワン<2412>が3日続落している。22日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が169億7000万円から171億8000万円(前年同期比4.3%減)へ、営業利益が33億3000万円から44億5000万円(同18.3%増)へ、純利益が23億円から30億7000万円(同17.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、株価は10月21日に年初来高値を更新するなど上昇基調にあったことから、材料出尽くし感から利益確定売りが出ているようだ。新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛が夏季行楽シーズンにまで及んだことで、福利厚生事業において宿泊やレジャーメニューの利用が減少し、補助金支出が減少したことに加えて、各事業における新型コロナウイルス感染症の影響見積もりが保守的であったことなどが要因としている。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  3,410円  -100 円 (-2.9%)  11:30現在
 オイシックス・ラ・大地<3182>は冴えない動き。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を780億円から900億円(前期比26.7%増)へ、営業利益を30億円から50億円(同2.0倍)へ、純利益を12億円から25億円(同3.2倍)へ上方修正し、朝高スタートしたが、その後は材料出尽くし感からの利益確定売りもあり、冴えない展開。新型コロナウイルス感染症の拡大による緊急事態宣言に伴う外出自粛要請などの影響により、第1四半期を中心に食材宅配サービスの需要が急激に高まり、国内宅配事業の定期会員数およびARPU(月間購買単価)が順調に伸長したことが要因。また、ARPU上昇による物流・配送効率の良化などに伴う利益率の向上も寄与する見通しだ。

■ニッポン高度紙工業 <3891>  1,624円  +300 円 (+22.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ニッポン高度紙工業<3891>がストップ高の1624円水準でカイ気配となっている。22日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を125億円から138億円(前期比5.4%増)へ、営業利益を9億円から19億円(同91.0%増)へ、純利益を6億円から13億円(同88.1%増)へ上方修正したことが好感されている。上期において、コンデンサ用セパレータで、感染拡大の影響を考慮したセットメーカーなどからの在庫確保の動きがあったほか、データセンターや5G関連向けの堅調な推移があり、更に電池用セパレータで海外向け電気二重層キャパシタ用が好調に推移したことなどが売上高を押し上げた。また、売り上げ増加に伴い、稼働率が向上し原価率が低減したことも寄与した。

●ストップ高銘柄
 ニッポン高度紙工業 <3891>  1,624円  +300 円 (+22.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均