市場ニュース

戻る

【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

タングス <日足> 「株探」多機能チャートより

■タングス <6998>  2,140円 (+400円、+23.0%) ストップ高

 日本タングステン <6998> [東証2]がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は19日、二軸押出機部材「MAZELLOY」で、新たに長寿命かつ軽量な新材料「MZ01」を開発したと発表。強化樹脂コンパウンドの生産には「二軸押出機」が使われるが、性能向上のために添加される硬質素材の影響で部材消耗が深刻化し、部材の交換頻度が増えることによる部材の調達コスト増、装置停止に伴う生産性の低下などの問題があった。このほど開発した新規複合材料「MZ01」は、合金工具鋼の10倍以上の耐摩耗性、比重7.1と鋼材よりも軽い、衝撃に強いといった特徴があり、問題解決につながる材料として期待される。

■フィード <7068>  5,390円 (+700円、+14.9%) ストップ高

 フィードフォース <7068> [東証M]がストップ高。デジタルマーケティング関連ツールによりネット広告の出稿支援を行うが、業績は好調で21年5月期は営業55%増益見通しと急拡大を見込む。そうしたなか、11月末現在の株主を対象に1株を4株にする株式分割を実施することを発表した。株式4分割は比較的珍しく、最低投資金額が現在の4分の1に低下することで、個人の小口投資家も参戦しやすくなり流動性が大幅に増す。株式分割は値がさの好業績株の証でもあり、これを好感する買いを呼び込んだ。

■No.1 <3562>  4,005円 (+510円、+14.6%)

 No.1 <3562> [JQ]が続急騰。19日午後0時30分ごろ、11月1日を効力発生日として1株を2株に株式分割するのに伴う配当予想の修正を発表しており、期末配当15円を継続し、実質増配とすると発表したことが好感された。

■BBSec <4398>  3,235円 (+316円、+10.8%)

 ブロードバンドセキュリティ <4398> [JQ]が急反騰。欧米で新型コロナウイルス感染者数が再び増加傾向を強めており、日本国内でも、気温の低下とともに新型コロナ感染拡大への警戒感が強まってきた。企業ではテレワークによる業務シフトへの動きが加速するなか、同分野でのサービスを展開する企業に物色の矛先が向いている。同社は前週12日に情報セキュリティー製品の販売を手掛けるフーバーブレイン <3927> [東証M]との業務提携を発表し、企業のテレワーク環境の構築支援に一段と傾注する構えをみせており、時流に乗る銘柄として脚光を浴びている。また、強みとする情報セキュリティー分野では、大日本印刷 <7912> と人材育成を含め展開力強化を目的に資本・業務提携している。業績も高成長トレンドにあり、21年6月期は営業17%増益を見込む。

■DIT <3916>  1,521円 (+143円、+10.4%)

 東証1部の上昇率8位。デジタル・インフォメーション・テクノロジー <3916> が3日ぶり大幅反発。金融業界向け中心に付加価値の高い情報サービスを展開、サイバー攻撃対応システムなどセキュリティー分野で高い開発実績を持っている。大興電子通信 <8023> [東証2]と協業で中小企業向け電子契約の外部委託サービスをスタートさせており、これも時流に乗る経営戦略として注目を集めている。株価は1月下旬に1872円の年初来高値をつけているが、菅政権のデジタル政策を背景にサイバーセキュリティーが投資テーマとして再浮上するなか、出遅れ感が強く追随買いを誘っている。

■アグレ都市 <3467>  721円 (+63円、+9.6%)

 東証1部の上昇率10位。アグレ都市デザイン <3467> が続急伸。16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)単独業績予想について、売上高を82億5500万円から82億5700万円(前年同期比4.7%増)へ、営業利益を1億900万円から1億7100万円(同14.9%減)へ、純利益を1100万円から5700万円(同19.7%減)へ上方修正したことが好感された。戸建住宅の販売が想定通りに進捗したことにより、売上高はほぼ従来予想と同水準となった。また、土地原価や建設原価の削減に努めたほか、販管費も従来予想を下回る見込みとなったことが利益を押し上げた。

■キムラユニテ <9368>  1,091円 (+73円、+7.2%)

 キムラユニティー <9368> が急反発。16日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、営業利益を15億円から18億5000万円(前期比27.6%減)へ、純利益を10億円から11億8000万円(同28.8%減)へ上方修正したことが好感された。売上高は510億円(同6.1%減)の従来見通しを据え置いているものの、第2四半期に入ってから、海外では中国が急ピッチに回復しているほか、国内で主要顧客が予想以上に回復していることなどが要因としている。更に、「全員参画ワンチーム経営」の展開による収益改善が進みつつあることも寄与する見通し。

■KOA <6999>  1,232円 (+77円、+6.7%)

 KOA <6999> が続急伸。前週末16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が215億3000万円から221億4300万円(前年同期比12.0%減)へ、営業利益が3億5000万円から4億9500万円(同50.8%減)へ、純利益が1億円から2億8100万円(同57.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。主にヨーロッパ、北米、日本地域における自動車用途向けの販売が、想定より好調に推移したことが要因としている。

■BASE <4477>  14,620円 (+810円、+5.9%)

 BASE <4477> [東証M]が3日ぶりに急反発。前週末16日の取引終了後、初の出資案件として、個人やスモールチーム向けにネットでサービスが売れるプラットフォーム「MOSH」を運営するMOSH(東京都目黒区)への出資を行ったと発表しており、これが好感された。今回の出資は、消費者のEC移行や実店舗のオンラインシフトが急速に進み、BASEが想定していた個人や中小企業層のEC市場のポテンシャルが拡大している時期であることから、この機会にサポートするユーザー領域の拡大を図るのが狙いとしている。

■東宝 <9602>  4,675円 (+200円、+4.5%)

 東宝 <9602> が大幅高で3日ぶりに反発し年初来高値を更新。複数のメディアで、アニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」が、公開初日の16日だけで興行収入が10億円を突破したと報じられており、これが好材料視された。16日と17日の2日間で興行収入が30億円に迫る勢いともいわれており、記録的なスタートとなったことから、配給を行う同社業績へのインパクトも大きいと期待されたようだ。

■キッツ <6498>  580円 (+20円、+3.6%)

 キッツ <6498> が4日ぶり大幅反発。16日の取引終了後、自社株式の消却を発表した。消却前の発行済み株式総数の9.96%に相当する1000万株を10月23日付で消却する。これを受け、株式需給の改善を評価する買いが入った。

■パルHD <2726>  1,156円 (+39円、+3.5%)

 パルグループホールディングス <2726> が大幅続伸。18日夜放送のTBSテレビ系バラエティ番組「坂上&指原のつぶれない店」で同社が展開する「3COINS」が取り上げられたことが好材料視された。番組では「コスパ最強!女性殺到の大人気店」と紹介され、集客効果が期待された。

■SBG <9984>  7,244円 (+221円、+3.2%)

 ソフトバンクグループ <9984> が東証1部で群を抜く売買代金をこなし、一時277円高の7300円まで買われ、前週13日につけた年初来高値にツラ合わせする展開となった。ここ米国ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が下値模索の展開にある。そのなか、米主力ハイテク株のオプション取引でコール(買う権利)を大量保有していると観測される同社株にとってはネガティブ材料として意識されるが、ナスダック市場に連れ安することなく頑強な値動きをみせ、逆に空売り筋の買い戻しを誘ったもよう。直近の東証信用倍率は1.6倍と買い残が売り残を上回っている状態ながら9月下旬を境に買い残の整理進捗が目立つ。一方、日証金では逆日歩こそついいないものの貸借倍率は0.27倍と大幅に売り長状態にあり、株式需給面では上値が軽くなっている。

■島津 <7701>  3,010円 (+85円、+2.9%)

 島津製作所 <7701> が7日ぶりに反発。同社は16日、東北大学と共同で自然に吐く息(呼気)を用いた呼気オミックス(代謝物やタンパク質などの生体分子を網羅的に解析する技術)解析法による新型コロナウイルス検査法の開発に成功したと発表。これが材料視されたようだ。この解析法では、試料採取を簡便にするほか、多面的な解析結果を得ることが可能。また、さまざまな感染症対策としても有効で、心血管・肺疾患、生活習慣病、動脈硬化、糖尿病などの代謝性疾患、がんなどの診断や健康管理、未病予防にも応用できるという。同社は将来的に遠隔医療などに展開して、呼気医療という未来型医療の確立を目指すとしている。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

日経平均