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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Jエレベータ、ANAHD、村田製

Jエレベータ <日足> 「株探」多機能チャートより
■S Foods <2292>  3,360円  +430 円 (+14.7%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 S Foods<2292>がカイ気配スタートで一時ストップ高に買われている。14日の取引終了後に発表した21年2月期上期(3~8月)の連結最終利益は前年同期比2.6倍の62億5200万円に拡大しており、これを好感する買いが入っている。新型コロナウイルス感染症の影響で販売価格が下落したものの、家庭需要の高まりから小売店向け食肉などの販売が好調に推移したことが寄与。また、固定資産売却益を40億5000万円計上したことも最終利益を押し上げた。上期最終利益の通期計画(72億円)に対する進捗率は86.8%に達しており、業績上振れ期待も出ているようだ。

■GAテクノ <3491>  11,210円  +1,260 円 (+12.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 GA technologies<3491>がカイ気配スタートで一時ストップ高。14日の取引終了後、10月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性の向上を図ることが目的という。効力発生日は11月1日。

■Jエレベータ <6544>  4,485円  +430 円 (+10.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>が4連騰。株価は前日比8.5%高の4400円で寄り付き、上場来高値を更新している。14日の取引終了後、12月31日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いなどが入っている。また、同業の関西エレベーターと長野エレベーターの全株式をそれぞれ取得し子会社化することも明らかにしている。

■日本製鉄 <5401>  1,060.5円  +15 円 (+1.4%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が全般軟調地合いのなかも頑強な値動き。米国では追加経済対策の早期成立期待が後退したとはいえ、大型の財政出動が見込まれるほか、国内でも第3次補正予算編成への思惑が現実味を帯びている。財政出動で景気の下支え効果が見込まれることから、鉄鋼セクターをはじめ低PBRでバリュー株に位置づけられる素材関連への見直し機運が台頭している。

■ラクス <3923>  2,140円  +29 円 (+1.4%)  11:30現在
 ラクス<3923>は続急伸し、連日の年初来高値更新となっている。14日の取引終了後、21年3月期連結業績予想について、売上高を146億7000万円から151億1900万円(前期比30.2%増)へ、営業利益を32億9000万円から36億400万円(同3.1倍)へ、純利益を24億9300万円から27億2000万円(同3.4倍)へ上方修正しており、これが好感されている。クラウド事業において「楽楽精算」「楽楽明細」「メール配信」の新規受注が好調に推移し、売上高が従来予想を上回る見通しとなったことが要因としている。同時に、9月度の月次売上高を発表しており、全社売上高は前年同月比30.3%増と2ケタ成長が続いている。主力の「楽楽精算」が同35.9%増となったことが全体を牽引した。

■ANAホールディングス <9202>  2,419.5円  +31.5 円 (+1.3%)  11:30現在
 ANAホールディングス<9202>が反発。新型コロナウイルスの影響で旅客数が減少し経営難にあえいでいるが、14日に複数のメディアを通じ官民5行が返済の優先順位の低い劣後ローンで計4000億円を融資する方針を固めたと伝わったことで、財務基盤が強化されるとの思惑から株価が強く刺激される格好となった。株式需給面では直近信用倍率が1.29倍(日証金では貸借倍率0.27倍で貸株注意喚起対象)で取組妙味が意識されるほか、外資系経由で空売りが増加していたこともあり、買い戻しによる株価への浮揚効果が働いている。

■村田製作所 <6981>  7,252円  +73 円 (+1.0%)  11:30現在
 村田製作所<6981>が全体軟調相場のなか3日続伸と強さを発揮している。きょうは114円高の7293円まで買われ連日の年初来高値更新となった。米国株市場ではアップルが5G対応のiPhoneの新機種を発表したことを受け、5G向け集積回路や無線チップを製造するクアルコムなど関連銘柄が買われている。東京市場でもセラミックコンデンサーを筆頭にアップル向けトップサプライヤーである村田製は、その流れに乗って買いを誘導している。

■UUUM <3990>  2,038円  -328 円 (-13.9%)  11:30現在
 UUUM<3990>が急落している。14日の取引終了後に発表した21年5月期第1四半期(6~8月)の連結決算は、売上高49億9700万円(前年同期比9.3%減)、経常利益4100万円(同90.1%減)に落ち込んでおり、これが嫌気されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で国内外の企業が広告出稿を抑制したことに加え、自社主催のイベントを中止したことなどが響いた。また、地代家賃を中心に販管費が増加したことも利益を圧迫した。会社側は、足もとでは広告市況は回復しつつあり、売上高は第1四半期を底に今後は回復する見通しとしている。

■トランザクション <7818>  1,031円  -151 円 (-12.8%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 14日に決算を発表。「今期経常は11%減益、1円増配へ」が嫌気された。
 トランザクション <7818> が10月14日大引け後(15:00)に決算を発表。20年8月期の連結経常利益は前の期比37.8%増の28.5億円に拡大したが、21年8月期は前期比11.0%減の25.4億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒トランザクションの詳しい業績推移表を見る

■リンガーハット <8200>  2,221円  -141 円 (-6.0%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「非開示だった今期最終は赤字拡大へ」が嫌気された。
 リンガーハット <8200> が10月14日大引け後(15:30)に決算を発表。21年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結最終損益は69.8億円の赤字(前年同期は4.5億円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒リンガーハットの詳しい業績推移表を見る

■日本情報クリエイト <4054>  6,460円  -380 円 (-5.6%)  11:30現在
 14日に発表した「東証が信用規制を強化」が売り材料。
 東証と日証金が15日売買分から信用取引に関する臨時措置を強化する。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,036円  -129 円 (-1.8%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が反落。売買代金は10時現在で450億円を超え、東証1部で群を抜いている。株価はここ米国株市場でナスダック総合指数が上昇基調にあったことなどを背景に5日移動平均線を絡め上値指向にあったが、目先は利食い売り圧力が強まった。同社が出資するアリババ集団の傘下企業である金融会社アント・グループに、米国務省が対米禁輸リストに追加する提案を出したことがロイター通信によって報じられ、これがソフトバンクGにとってもネガティブ材料とみなされている。

■テーオーHD <9812>  299円  +80 円 (+36.5%) ストップ高   11:30現在
 テーオーホールディングス<9812>がストップ高に買われている。14日の取引終了後に発表した21年5月期第1四半期(6~8月)の連結経常損益が9300万円の黒字(前年同期は8800万円の赤字)に浮上しており、これが好材料視されている。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた自動車関連事業は低迷したものの、流通事業のホームセンター部門で感染症予防関連商品の需要が増加したほか、木材事業における固定費の圧縮効果なども寄与し、経常黒字を達成した。なお、通期業績予想は引き続き未定としている。

■農業総合研究所 <3541>  994円  +143 円 (+16.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 農業総合研究所<3541>が一時ストップ高。同社は14日取引終了後、JR東日本<9020>などと資本業務提携を締結したと発表した。農業総研は、第三者割当増資を実施しJR東日本に対して1株につき741円で13万4900株(持ち株比率0.62%)を発行する。同社は「農家の直売所」を展開しているが、JR東日本が有する駅及び駅周辺施設を活用することで生産者の拡大および集荷量の増加、物流インフラの更なる増強を図る。また、JR東日本グループが運営する小売店舗及びインターネットショッピングモール「JRE MALL」で集荷した農作物を販売する。更に、一般貨物自動車運送事業や青果販売業などを手掛ける福岡ソノリク(佐賀県鳥栖市)と農林漁業への投資を行う農林漁業成長産業化支援機構(A―FIVE、千代田区)にも、それぞれ13万4900株、48万5900株の第三者割当増資を実施する。福岡ソノリクとも同日、資本業務提携を締結している。

■レアジョブ <6096>  2,484円  +184 円 (+8.0%)  11:30現在
 レアジョブ<6096>が急反騰。株価は、前日に比べ一時12%超の上昇となっている。同社は、14日取引終了後、21年3月期業績予想の増額修正を発表したことが好感されている。売上高は53億円から54億円(前期比19.7%増)に見直したほか、営業利益は5億円から6億4000万円(同43.5%増)、純利益は2億7000万円から3億7000万円(同80.5%増)に修正した。新型コロナウイルス感染拡大による在宅での余暇時間の増加と英会話学習ニーズの高まりで売上高が当初計画を上回った。また、レアジョブ英会話サービスにおけるユーザー当たりのレッスン受講回数が当初計画を下回ったことに伴い売上高利益率が増加し、費用を抑制しながら事業運営ができていることも収益を押し上げる要因となっている。

●ストップ高銘柄
 テーオーHD  299円  +80 円 (+36.5%) ストップ高   11:30現在
 1銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 1銘柄

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