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【通貨】英ポンド週間見通し:もみ合いか、EUとの通商協議停滞を警戒


■堅調推移、マイナス金利導入観測は後退

今週のポンド・円は堅調推移。新型コロナウイルスの国内感染が再流行していることから、経済制限を強化する動きが出ているものの、英中央銀行によるマイナス金利導入の可能性は低下したこと、メルケル独首相は「交渉が続く限り、合意を楽観視している」との見解を示したことから、ポンド売りは拡大しなかった。ただ、欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官は、通商交渉で進展が見られないことを懸念しており、対円レートの上げ幅はやや縮小した。取引レンジ:134円37銭-137円01銭。

■もみ合いか、EUとの通商協議停滞を警戒

来週のポンド・円はもみ合いか。英国内での新型コロナウイルスの感染再拡大で制限措置は強化されており、早期の景気回復への期待は後退。欧州連合(EU)との通商協議は引き続き難航が予想され、ポンド売り材料となる。ただ、英中央銀行のベイリー総裁は将来のマイナス金利導入に慎重姿勢を示していること、8月期国内総生産はプラス成長との見方が多いことから、リスク回避的なポンド売りがただちに強まる可能性は低いとみられる。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・9日:8月期国内総生産(7月:前月比+6.6%)
・9日:8月鉱工業生産(7月:前月比+5.2%)

予想レンジ:134円00銭-137円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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