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【市況】<マ-ケット日報> 2020年10月2日

 2日の市場は日経平均が続落。終値は前々日比155円安の2万3029円だった。昨日は東証のシステム障害で初の全銘柄終日売買停止という事態となったが、本日はその影響もなく順調に取引が再開。直近2日間の米国株が上げていたため堅調に推移した。しかし、14時前にトランプ大統領がコロナに感染したと伝わると相場は一転して急落。一時は230円安となるなど終盤は荒れた展開となった。

 昨日の米国市場は追加経済対策への期待からダウ平均は小幅に続伸した。朝方はこの経済対策を歓迎する買いで260ドル近くも上昇。売り方の買い戻しを巻き込んで大きく上げていた。しかし、午後に入ると経済対策協議に時間がかかることが分かり徐々に上げ幅を縮小。一時はマイナスに落ちる場面があるなどやや不安定な値動きに。ハイテク株への買いが続いたことで相場は持ち直したが、経済対策への期待の強さがわかる1日でもあった。

 さて、東京市場は昨日に続くまさかの展開となり日経平均が続落。8月28日以来約1カ月ぶりの安値となった。トランプ大統領のコロナ感染により米政局がにわかに不透明となり、とりあえず売っておこうというムードが強まった。今晩は米雇用統計の発表もあり取引終盤は売りが加速。米株先物は下落しており円高・ドル安も進行している。日経平均は終値こそ2万3000円台をキープしたが、今晩の米国株次第で来週は荒れた展開となることも予想される。(ストック・データバンク 編集部)

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