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【市況】<マ-ケット日報> 2020年9月28日

 週明けの市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比307円高の2万3511円で2週間ぶりの高値となった。米株高を好感して朝方から買い先行の展開に。9月末の配当取りの買いも続き、機関投資家の配当再投資を見込んだ先物買いも入った模様。取引時間中は米株先物の上げも投資家心理を下支えした。米国が中国の半導体企業への輸出規制を新たに設けたと伝わったが全体への影響は限られた。

 前週末の米国市場は主力ハイテク株がけん引してダウ平均は大幅続伸した。序盤は売りが先行したがハイテク株の上昇を受けて中頃から上げに転じ、その後は取引終盤にかけて一気に上げ幅を拡大させた。一部には追加経済対策が進展するとの期待から買いが入ったとされているが、他に目立った材料はなく、値頃感による買いが入ったとの見方が有力のようだ。

 さて、東京市場は米株高、配当取りの動きが活発化して日経平均は大幅高。300円も上げるほどの材料はなかったが、やはり配当に絡んだ買いが大きかったのだろう。フシ目の2万3500円を超えて下期につながる引けを演じている。米国株にこれ以上の変調がなければ今週は安定した相場となりそうだ。

 今週の主なスケジュールは29日(火)今年の基準地価、米大統領選TV討論会、30日(水)8月の鉱工業生産、1日(木)日銀短観、2日(金)米9月の雇用統計、9月の消費動向調査などとなっている。(ストック・データバンク 編集部)

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