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【特集】ラテンアメリカ諸国:5Gインフラ整備で「ファーウェイ」技術導入も、米の警告を無視


ブラジルなどラテンアメリカ諸国が第5世代移動通信システム「5G」インフラの整備で、中国の通信大手「ファーウェイ、中国名は華為技術有限公司」などの技術を導入する可能性が高まっている。

外電によると、ブラジルに続いてアルゼンチンもファーウェイなど中国の通信大手の技術を導入する計画だという。アルゼンチン政府は今年7月、自国におけるファーウェイなどの5G技術の実行可能性について、ファーウェイと商談していたことを明らかにした。アルゼンチンは、2022年もしくわ23年から5G技術の運用を開始する計画だ。

中国技術の導入をめぐり、ブラジルなどと同様にアルゼンチンも米国からの圧力を掛けられていた。ただ、新型コロナウイルスの流行に伴うラテンアメリカ諸国の財政状況が悪化しているなか、米国の警告を無視して中国技術を導入する動きが広がっているもようだ。

専門家は、ファーウェイが第3世代の移動通信システム(3G)や第4世代の移動通信システム(4G)からラテンアメリカ諸国で布石を打っていたと指摘。ラテンアメリカ諸国では多くの通信業者がファーウェイなど中国企業の技術を使用しており、これから別の国の技術を導入する場合、コストが2-5倍に跳ね上げる恐れがあると強調した。こうした背景のなか、財政事情が厳しいラテンアメリカ諸国では、米国の警告を無視してファーウェイなど中国企業の技術を導入する公算が大きいとの見方が優勢になっている。
《AN》

 提供:フィスコ

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