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【注目】前週末18日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

エアトリ <日足> 「株探」多機能チャートより

■エアトリ <6191>  1,519円 (+57円、+3.9%)

 エアトリ <6191> が大幅反発。運営する総合旅行プラットフォーム「エアトリ」で、国内航空券購入の際に利用できる新たな決済手段としてPayPayを導入したと発表しており、これが好材料視された。今回のPayPayの導入により、更なる決済方法の充実を図るほか、PayPayアカウントを持つユーザーを中心とした新規ユーザーの獲得が期待されている。また、「エアトリ」では、PayPayが実施する「またまたオンラインがお得!10%戻ってくるキャンペーン」へ対象店舗として参加するとしており、アプリならエアトリポイント20%還元、PayPay支払いで更に10%還元中で合計最大30%還元になるとしている。

■ALBERT <3906>  7,780円 (+290円、+3.9%)

 ALBERT <3906> [東証M]の上値追いが鮮明、ここ継続的な買いが観測されるなか株価は18日で6連騰と気を吐いている。人工知能(AI)を活用したビッグデータ解析に強みを持ち、同分野で活躍できるデータサイエンティストの育成でも先駆している。菅新政権ではデジタル庁の創設などデジタル行政に向けた取り組みを本格化、また民間企業でもデジタルトランスフォーメーション(DX)投資に向けた動きが加速しており、デジタル人材供給で強みを持つ同社の活躍余地が改めて高まっている。自動運転分野など人工知能(AI)の開発案件が高水準で、安倍政権時代から掲げられていたスーパーシティー構想でも同社の存在は大きい。

■ラクオリア <4579>  1,021円 (+38円、+3.9%)

 ラクオリア創薬 <4579> [JQG]が大幅反発。17日の取引終了後、同社が創出したNav1.7及びNav1.8ナトリウムチャネル遮断薬(アミド誘導体)の物質特許について、欧州で特許査定の連絡を受けたと発表しており、これが好感された。同社が創出したナトリウムチャネル遮断薬は、Nav1.7及びNav1.8ナトリウムチャネルに対して特異的に作用し、複数の疼痛モデル動物において高い有効性を示すことが確認されているという。一方で、心臓で重要な働きをするNav1.5ナトリウムチャネルに対して良好な選択性を示すことから、心血管系に対する副作用を抑制する可能性のある新薬として期待されているという。なお、同件による20年12月期業績への影響はないとしている。

■ウイルテック <7087>  807円 (+30円、+3.9%)

 ウイルテック <7087> [東証2]が大幅反発。同社は17日、ロボット開発ベンチャーのキビテク(東京都品川区)と、6.9%の持ち分を取得する投資契約を締結したと発表。今後の展開などが期待されたようだ。キビテクは、人型ロボット技術を基盤とした幅広い領域にわたるソフトウェア技術、ハードウェア技術に強みを持ち、AI(人工知能)ロボットの受託開発を行っている企業。同社はキビテクに出資することで、自社の製造請負におけるノウハウとのシナジー創出を図り、顧客に新たな付加価値提案を進めるとしている。

■伊藤米久HD <2296>  755円 (+26円、+3.6%)

 伊藤ハム米久ホールディングス <2296> が5日続伸し、年初来高値を更新した。同社は17日取引終了後に、21年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しを前期比15.8%増の200億円(従来予想は150億円)に上方修正したことが買い手掛かりとなったようだ。新型コロナウイルス感染症の拡大で外食向けの販売が厳しいことから、売上高は同3.8%減の8200億円(従来予想は8300億円)に引き下げた。ただ、内食需要の高まりを背景に、量販店向けの販売が好調なことが利益を押し上げるとしている。

■くら寿司 <2695>  5,710円 (+190円、+3.4%)

 くら寿司 <2695> が5日続伸。17日の取引終了後、台湾子会社アジアくら寿司が台湾の証券取引所に上場したと発表。これを機にしたアジア展開への期待から買われた。同社は14年より台湾に進出し、現在29店舗を運営している。調達資金は約5億778万台湾ドル(約18億3300万円)。台湾における店舗を50店舗以上に増やすほか、今後アジア全域で200店舗以上を目指すとしている。

■丸和運機関 <9090>  4,030円 (+105円、+2.7%)

 丸和運輸機関 <9090> が3日続伸。18日の日本経済新聞朝刊で「丸和運輸機関の効率的に稼ぐ力が陸運業界のなかで際立っている」と紹介されており、これが刺激材料となったようだ。記事によると、同社の20年3月期の従業員1人当たりの営業利益は16年3月期と比べ6割増え、ヤマトホールディングス <9064> の約5倍に達するという。アマゾンジャパンなどからの配送受託が急拡大するなか、正社員中心ではなく、協力会社などをまとめた独自組織が利益成長を支えてきたと報じている。

■牧野フ <6135>  4,130円 (+105円、+2.6%)

 牧野フライス製作所 <6135> が4日ぶりに反発。SMBC日興証券が17日付で、投資判断「2」を継続し、目標株価を3620円から4310円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、北米を中心とした人件費の抑制効果が想定より大きく、損失幅が縮小するとして、21年3月期の営業損益予想を50億円の赤字から32億円の赤字へ、22年3月期の営業利益予想を36億円から53億円へ引き上げている。

■OLC <4661>  15,115円 (+335円、+2.3%)

 オリエンタルランド <4661> が反発。17日の取引終了後、新型コロナウイルスの影響で開園を延期していた東京ディズニーランド史上最大規模の開発エリア内各施設を9月28日にオープンすることを決定したと発表しており、これが好感されたようだ。東京ディズニーランド大規模開発は、「ファンタジーランド」「トゥモローランド」「トゥーンタウン」にまたがる総開発面積約4万7000平方メートルの場所に約3年をかけて工事を行い、新施設を導入したもの。ディズニー映画「美女と野獣」をテーマにした大型アトラクション「美女と野獣“魔法のものがたり”」や「ベイマックスのハッピーライド」、ポップコーン専門ショップ「ビッグポップ」などがオープンするとしている。

■NESIC <1973>  2,070円 (+36円、+1.8%)

 NECネッツエスアイ <1973> が4日続伸。同社は18日、自社の自律走行型配送ロボット「YUNJI DELI(ユンジ デリ)」活用サービスが、東京都の「多種多様なロボット連携による安心・安全なエリアマネジメント実現に向けた実証」に採択されたことを明らかにした。この実証実験はHANEDA INNOVATION CITYで、18日から20日まで実施される予定。内容は、フードコートエリアでの配送を行い、実環境での走行の確認や飲食店における運用方法の検討、感染症対策の観点から必要となる対策や運用方法の確認、来場者やスタッフのロボットに対する反応・リアクションの確認などとなっている。

■パーク24 <4666>  1,837円 (+28円、+1.6%)

 パーク24 <4666> が続伸。SMBC日興証券は17日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに、目標株価は1930円から2000円に引き上げた。同社は15日に第3四半期(19年11月-20年7月)の決算発表を行い、同期累計の連結営業損益は118億2500万円の赤字となったことを明らかにした。国内外駐車場、モビリティ事業(カーシェア、レンタカー)ともに固定費が大きく、新型コロナウイルス感染拡大による利用率低下が響いた。ただ、カーシェアの売り上げ回復や地主への地代支払い減額などコスト抑制が想定以上に進んでいることから、同証券では20年10月通期の同損益は124億円の赤字と会社計画(242億円の赤字)に対して大幅な上振れを予想している。しかし、財務体質悪化や海外事業減損リスクなどを考慮すれば、短期的には大幅な株価アップサイドは見込みにくいともみている。

■I・PEX <6640>  2,321円 (+35円、+1.5%)

 I-PEX <6640> が続伸。岩井コスモ証券は17日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は2800円を継続した。同社はコネクター大手で、今年8月、「第一精工」から「I-PEX」へ社名変更している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で20年12月期の連結営業利益は24億円から19億円(前期比26.2%増)に下方修正することが8月上旬に発表されているが、同証券では同社は今後、事業の選別を進めて利益率の高い事業にシフトする方針を強めていることを指摘。21年12月期の同利益は22億5000万円と増益に転換することを予想している。

■マーベラス <7844>  810円 (+8円、+1.0%)

 マーベラス <7844> がしっかり。17日の取引終了後、タカラトミーアーツ(東京都葛飾区)との共同事業として展開する「ポケットモンスター」のキッズアミューズメントマシン最新作「ポケモンメザスタ」の稼働を開始したと発表しており、これが好感された。同マシンは、キッズアミューズメント市場において大人気を博した「ポケモンガオーレ」の後継機種で、ポケモンを捕まえ、筐体から配出される「タグ」を集めるアミューズメントマシン。「ポケモンガオーレ」の特徴である超大型モニターはそのままに、ポケモンアミューズメントマシンでは初となる「協力バトル」ができる「ツイン筐体」となっており、左右でプレイヤーがそれぞれゲームをしていると、通常は2つに分かれている画面がつながる「スペシャルタッグバトル」が発生し、白熱の協力バトルを大迫力のワイド画面で楽しむことができるという。

※18日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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