【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ HENNGE
HENNGE <日足> 「株探」多機能チャートより
「テレワーク化の流れが追い風、株価には調整一巡感も」
HENNGE <4475> [東証M]は テレワーク化の流れが追い風。株価は8月25日につけた上場来高値6350円から20%超下押ししているほか、75日移動平均線の水準まで調整したことで、一巡感からの出直りが期待される。
同社はリカーリング・レベニュー(継続的な売り上げ)中心の収益モデルで、グループ売上高の90%近くを企業向けクラウドセキュリティーサービス「HENNGE One」が占めている。このサービスは企業が利用するさまざまなクラウドサービスに対して、横断的に安全なアクセスとシングルサインオン(1つのIDとパスワードを入力して、複数のWebサービスやアプリケーションにログインする仕組み)を実現することで、テレワークなどの多様な働き方を支援するSaaS(サービス型ソフトウェア)認証基盤。基本的に前払いの年間契約となっているため、現時点では新型コロナウイルスの影響は限定的となっている。
「HENNGE One」の6月末時点の契約社数は1610社(前年6月末は1361社)、ユーザー数は約191万人(同約163万人)と順調に拡大しており、平均月次解約率は0.16%前後で安定して推移。これが反映されるかたちで、8月7日に発表された20年9月期第3四半期累計(19年10-20年6月)の連結営業利益は前年同期比2.2倍の3億1800万円で着地し、あわせて通期営業利益見通しを前期比2.6倍の4億8000万円(従来予想は2億5900万円)に上方修正した。同社は契約社数や契約ユーザー当たりの年額単価の最大化に注力しており、来期も「HENNGE One」の拡大が続きそうだ。
株探ニュース