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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】ロール一巡でややロングにシフトする動きが出る公算も


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 23190 +220 (+0.95%)
TOPIX先物 1615.5 +15.0 (+0.93%)
CME先物 23185 +215
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 9日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。下落が目立っていたテクノロジー株が自律反発をみせたほか、英アストラゼネカが副作用の懸念で新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験を一時中断すると明らかにしたが、その後、来週にも試験を再開する可能性が伝わったことで安心感につながった。また、7月JOLT求人件数が予想を上回り、経済封鎖前の水準を回復したことも材料視されている。

 シカゴ先物清算値は大阪比215円高の2万3185円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比60円高の2万3030円で始まり、その後は2万3000円~2万3100円辺りでの推移が続き、米国市場開始後はじりじりと上げ幅を広げる展開となり、終了間際には2万3240円を付けている。

 米国市場の流れを受けてギャップスタートとなりそうだ。また、「ティックトック」を運営する中国バイトダンスは、米事業の完全売却を回避する方策を巡り、米政府と協議を行っていることが関係筋の話として伝わっており、テクノロジー株への支援材料になる可能性がある。

 そのため、オプション権利行使価格の2万3250円を中心として権利行使価格2万3125円と2万3375円のレンジ上限を意識した流れが期待される。

 また、週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控える中、ロールオーバーは順調に進んでいるとみられ、概ね6割から7割程度は終えていると推定される。本日についてもロール中心の商いになりそうだが、国内の政策期待が高まるなか、ロール一巡からややロングにシフトする動きが出てくる可能性がある。権利行使価格の2万3125円辺りに接近する場面では押し目狙いのロングスタンスに。一方で想定レンジ上限に接近する場面においては、TOPIX先物に比重を置いたNTショートとなろう。

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