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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ファーマF、テラ、BASE

ファーマF <日足> 「株探」多機能チャートより
■ファーマフーズ <2929>  1,388円  +244 円 (+21.3%)  11:30現在
 ファーマフーズ<2929>が急騰。同社は卵黄由来サプリメントや化粧品などの通販を展開、機能性食品素材「GABA」を主力としている。7日取引終了後に発表した21年7月期業績予想は売上高が前期比52%増の233億5700万円、営業利益が同58%増の11億6600万円と大幅増収増益を見込んでおり、年間配当も前期実績比1円50銭増配となる10円を計画している。これを好感する買いを呼び込む形となった。なお、20年7月期決算も好調で46%増収、28%営業増益を達成しており、収益の高成長トレンドに陰りはみられない。

■テラ <2191>  1,355円  +185 円 (+15.8%)  11:30現在
 テラ<2191>が急伸。同社は7日夜、同社のメキシコ現地子会社が薬事申請していた新型コロナウイルス感染症の治療法に関してメキシコイダルゴ州から承認を取得したことを発表した。この承認が同社の20年12月期業績に与える影響は現在精査中としている。この発表を材料視する形で値幅取りを狙った投資資金が流入する格好となった。

■ユーザーローカル <3984>  4,480円  +415 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 ユーザーローカル<3984>が急反発。企業や官公庁のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資が活発化するなか、ビッグデータ時代に長足の進歩を遂げた人工知能(AI)を活用して合理化を加速させる動きが顕在化している。同社はWeb解析のほかAIを使った業務支援ツールなどの開発を手掛けており、この流れに乗る。サポート業務用チャットボットでも定評があり、米グーグルの自然言語処理技術「BERT」を活用し、WebサイトやLINEアカウント内にチャットボットを常駐させ24時間リアルタイムで顧客問い合わせに応答するシステムを提供しており、今後収益への貢献が見込まれている。業績は急成長トレンドをまい進、20年6月期営業利益はコロナ禍にもかかわらず前の期比30%増益を達成、21年6月期も前期比12%増の7億6900万円と2ケタ成長を継続する見通し。

■澁谷工業 <6340>  3,455円  +245 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 澁谷工業<6340>が続急伸し、約7カ月半ぶりに年初来高値を更新している。7日に新型コロナウイルス「COVID-19」とインフルエンザウイルスA型及びB型を1つの唾液検体から同時に検査診断を行える高速PCR検査装置の開発を目指し、鹿児島大学認定ベンチャーのスディックスバイオテックと共同開発契約を締結したと発表しており、これが好材料視されている。渋谷工はスディックスバイオテックから新型コロナとインフルエンザの唾液用検査キットそれぞれの受託生産を請負っているが、今回、3つのウイルスを同時に検査できる唾液試薬用の高速PCR検査装置を共同開発することになった。開発する装置はPCR検査を行う前の処理工程をスディックスバイオテックが独自開発した「糖鎖固定化磁性金ナノ粒子法」で行うことにより、これまでのPCR検査で陽性と判定されていた感染性の無い遊離RNA(いわゆる死んだウイルス)は陰性として判定でき、偽陽性を避けることができるなどの特徴を持つという。

■BASE <4477>  9,950円  +640 円 (+6.9%)  11:30現在
 BASE<4477>は幅高で4日ぶりに反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、同紙が中堅上場企業「NEXT1000」を対象に2020年4~6月期決算の営業損益改善額をランキングしたところ、「1位はECシステムを運営しているBASEだった」と報じており、これが好材料視されている。「巣ごもり需要」を追い風にBASEの業績も急成長しており、利用するサイトは3月末から急増しているという。これを受けて、同社の4~6月期営業利益は前年同期比9倍強の6億4000万円となっている。

■マブチモーター <6592>  3,880円  +200 円 (+5.4%)  11:30現在
 マブチモーター<6592>が急反発している。SMBC日興証券が7日付で同社の投資判断を前回の「2(中立)」から「1(強気)」に引き上げるとともに、目標株価を4200円から4800円に増額しており、これを材料視する買いが向かっている。リポートでは、パワーウィンドウモーターにおけるシェアアップの可能性がコロナ禍により高まったと指摘。買収や提携でTier1メーカーの内製を取り込むことができれば、更に成長が加速する可能性があり、中期的な成長余地は高いと報告している。

■日本工営 <1954>  2,798円  +122 円 (+4.6%)  11:30現在
 日本工営<1954>が大幅高となっている。この日、鋼構造物の設計・調査・点検の専門コンサルタントであるTTES(東京都目黒区)と業務提携を締結したと発表しており、これが好感されている。今回の提携は、老朽化した橋梁の耐荷性のチェックから、橋梁点検や診断、対策など橋梁維持管理を大幅に効率化するサービスの共同開発を目的としたもの。これまで橋梁の耐荷性のチェックは、コンクリートコアを採取して圧縮強度を把握するなどの破壊試験や、超音波などを入射して、劣化を検出する非破壊試験などの詳細調査が必要で、時間と費用がかかっていた。今回開発するサービスでは、計測機器を橋面に設置し、荷重車であるトラックなどの通過時のたわみを計測することにより10~15分程度の簡単なステップで、誰でもたわみ計測作業が完了できる仕組みを構築。更に、計測結果をクラウド上に集積し、ICT技術を用いて解析、耐荷性を評価するまでをパッケージ化したサービスを提供するとしている。

■ウエルシア <3141>  4,290円  +100 円 (+2.4%)  11:30現在
 ウエルシアホールディングス<3141>が3日ぶりに反発している。同社は7日取引終了後に、上新電機<8173>のドラッグストア6店舗を譲り受けると発表しており、これが買い手掛かりとなっているようだ。今回の譲受は、ウエルシア薬局の近畿地区におけるドミナントの更なる強化が主な目的。事業譲渡日は11月2日を予定している。

■日本製鉄 <5401>  1,129円  +21 円 (+1.9%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>は4日続伸と戻り足を強めている。ここにきて、東京市場では半導体関連をはじめ先駆していたハイテク株が利食われる一方、出遅れていた景気敏感株に水準訂正狙いの買いが入るリターンリバーサルの動きが観測されている。同社株を筆頭とする鉄鋼セクターはその一角で、前日に続ききょうも業種別騰落率で「鉄鋼」が東証1部33業種中値上がり率トップとなっている(午前9時30分現在)。日本製鉄の21年3月期は赤字幅が拡大する見通しながら、PBRが解散価値から60%もディスカウントされた0.4倍まで株価が売り込まれており、売られ過ぎとの判断が働いている。

■ANAホールディングス <9202>  2,747円  +37.5 円 (+1.4%)  11:30現在
 ANAホールディングス<9202>が4日続伸している。きょう付の日本経済新聞で「10月にハワイ線を再開する方針を固めた」と報じられており、これが好材料視されている。同路線は、新型コロナウイルスの感染拡大で3月下旬以降、運休していたが、再開されれば約半年ぶりとなる。記事によると、10月中に成田―ホノルル間を2往復運航するとしており、当面は帰国需要やハワイへのビジネス、留学生の利用を見込むという。

■イーレックス <9517>  1,058円  -209 円 (-16.5%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 イーレックス<9517>が急落している。7日の取引終了後、SMBC日興証券及びみずほ証券を割当先とする第三者割当により、行使価額修正条項付第3回新株予約権を発行すると発表しており、一株利益の希薄化などを警戒した売りが出ているようだ。今回発表の新株予約権は9月23日を割当日としており、発行新株予約権数は8万個(潜在株数800万株)で、潜在的な希薄化は15.67%となる。なお、調達資金約101億6300万円は、カンボジアの水力発電における投融資資金や大型バイオマス発電所建設にかかる開発資金、電力小売事業におけるM&Aの投資資金にかかる借入金の返済、将来の燃料事業及び発電事業における投融資資金などに当てる方針だ。

■宝&CO <7921>  2,363円  -407 円 (-14.7%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 TAKARA & COMPANY<7921>は続急落。7日の取引終了後、公募による170万株の自己株処分とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限25万5000株の第三者割当増資を実施すると発表しており、これが嫌気されている。売り出し株式数が発行済み株式数の約13%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。処分・売出価格は9月15日から18日までのいずれかの日に決定する。なお、最大で約41億円の調達資金は、子会社宝印刷における決算関連ツールの開発資金や借入金の返済資金などに充てるとしている。

■セリア <2782>  4,570円  -195 円 (-4.1%)  11:30現在
 セリア<2782>は反落している。7日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比6.5%増と4カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。客数が同3.6%増と順調に増加したほか、客単価も同2.9%増と上昇した。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,803円  -78 円 (-1.3%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は、朝方取引開始直後は前日終値近辺で売り買いを交錯させていたが、その後は徐々に売りに押され軟調に推移。売買代金は取引開始20分弱で450億円を超え、東証1部首位となっている。ここ米ハイテク株が波乱展開となっているが、前週末4日に米ウォール・ストリート・ジャーナルや英フィナンシャル・タイムズなど海外主要メディアが、ソフトバンクGが米ハイテク株のオプション取引でコール(買う権利)を40億ドル分購入していたと伝え、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数の急落などが、同社収益に対するネガティブな思惑となって株価の下げ圧力として顕在化している。前日は一時500円を超える下げをみせた。前日の米株市場はレーバーデーのため休場となったが、日本時間今晩の米国株市場の動向が注目されるところ。市場では「ナスダック総合指数が反騰に転じれば、同社株にも買い戻しが入る可能性がある」(国内中堅証券ストラテジスト)という声も出ているが、目先は米株価指数先物を横にらみに不安定な展開が想定される。

■ディー・エル・イー <3686>  494円  +80 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ディー・エル・イー<3686>がストップ高カイ気配。7日の取引終了後、世界有数のタレントマネジメント会社である米クリエイティブ・アーティスツ・エージェンシー(CAA、カリフォルニア州)のグループ会社でCAAに所属する世界的セレブをマーケティングに起用したD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)事業を展開するクリエイティブ・ラボズに投資すると発表しており、これが好感されている。DLEでは今回の投資を通じて、Creative Labs Japanを設立するとともに、日本市場向けに世界的セレブを起用するD2C及びスタートアップ事業や、海外市場向けに日本のタレントを起用するD2C及びスタートアップ事業などの展開について、協議するとしている。

●ストップ高銘柄
 ニックス <4243>  940円  +150 円 (+19.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 メディアリンクス <6659>  646円  +100 円 (+18.3%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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