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【市況】株価指数先物【引け後コメント】クレディスイスによるCTAとみられるカバーが継続


大証9月限
日経225先物 23280 +70 (+0.30%)
TOPIX先物 1625.5 +2.5 (+0.15%)

 日経225先物は前日比70円高(+0.30%)の2万3280円で取引を終了。オプションSQに絡んだ売買が金額ベースで日経225型が約200億円、TOPIX型が約100億円の買い越しだったことが影響し、寄り付きは2万3270円とシカゴ先物清算値(2万3195円)を上回って始まり、その直後に2万3340円まで上げ幅を広げている。しかし、SQ通過後はこう着感の強い相場展開となり、前場半ばには2万3210円まで上げ幅を縮める場面もみられた。しかし、底堅さが意識されるなか、後場は概ね2万3240円~2万3280円辺りの狭いレンジ取引が続いた。

 SQに絡んだ売買が差し引きで買い越しだった影響もあり、SQ値は日経平均で2万3350.79円、TOPIXは1626.38ポイントとなった。TOPIXは朝方にSQ値を超えているが、日経平均は僅かに超えられず、心理的な抵抗として意識された面もありそうだ。週末要因から積極的な売買は手控えられており、短期筋の仕掛け的な商いについても前場半ば以降はほとんど入っていなかったとみられる。来週はお盆休み明けと決算通過で機関投資家が動きやすくなると考えられ、ここ2カ月間のレンジ上限を突破していることもあり、押し目買い意欲が次第に高まることになりそうだ。 

 NT倍率は先物中心限月で若干上昇しているが、テクニカル面では明確な転換とは言えず、ソフトバンクグループ <9984> 、東京エレクトロン <8035> などの弱さをみても、NTショートは意識しておきたい。手口面では、日経225先物はABNアムロが930枚、野村が850枚、ゴールドマンが660枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1220枚、JPモルガンが520枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はABNアムロが850枚、ソジェンが820枚程度の売り越しに対して、クレディスイスが1440枚、メリルが1100枚程度の買い越しとなっている。クレディスイスは引き続きCTA経由の売買と想定されているため、3月以降の下落局面で積み上がったショートカバーとみられている。来週以降も買いが続くようだと、一段の上昇への思惑につながりそうだ。

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