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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】いったんNTロングの流れも、米中対立の緊張を警戒視


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 23170 +270 (+1.17%)
TOPIX先物 1625.0 +15.0 (+0.93%)
CME先物 23190 +290
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 12日の米国市場は、NYダウ、S&P500、ナスダックが上昇。株式分割を発表したテスラが13%を超える上昇となり、半導体株などへの刺激材料となった。AMDの上昇率が7%を超えるなど半導体株が軒並み大幅高となっている。

 シカゴ先物清算値は大阪比290円高の2万3190円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比80円高の2万2980円で始まり、グローベックスの米株先物の強い値動きを手掛かりに一気に2万3000円台を回復すると、米国市場の開始後には一時2万3240円まで上げ幅を広げた。その後は2万3170円~2万3230円辺りでの保ち合いが続き、2万3170円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、ギャップスタートとなろう。これまでの保ち合いレンジの上限である2万3000円を一気に上放れてくるため、ショートカバーを交えての強い値動きが意識される。また、ハイテク株主導によりナスダックが終値で1万1000ポイントを回復しており、指数寄与度の大きい値がさハイテク株のリバウンドが日経平均株価を押し上げる形になりそうだ。

 足元で低下傾向が続いていたNT倍率は、先物中心限月で6営業日続落しており、この間14.55から14.22まで低下していることもあり、いったんNT倍率の上昇が意識されやすい場面でありNTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)の流れになりそうだ。

 もっとも、テスラの急伸はある程度は織り込まれている面があるほか、東京エレクトロン <8035> の反発も25日移動平均線レベルでとどまるようだと、戻り待ちの売りが意識されてくる。また、15日に予定されている米中閣僚級協議の行方を見極めたいところでもある。

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