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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

ダントーHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■ダントーHD <5337>  234円 (+50円、+27.2%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。ダントーホールディングス <5337> がストップ高。11日に41円高の184円と値を飛ばしたが、12日はマドを開けて一気に加速し値幅制限上限の234円でカイ気配に張り付く場面もあった。2日間で株価は63%も上昇した。同社が前週末に発表した20年1-6月期の最終損益は3900万円の赤字だったが、赤字幅は縮小傾向にあり従来予想の1億8000万円の赤字から大幅な上方修正となっている。「更に、大建エンタープライズが同社株式を純投資目的で一貫して買い増しており、直近は16.67%まで保有株比率を高めており、思惑を呼んでいる」(国内投資顧問)という。

■新日本電工 <5563>  189円 (+33円、+21.2%)

 東証1部の上昇率2位。新日本電工 <5563> が続急騰、約半年ぶりに年初来高値を更新した。11日の取引終了後に発表した20年12月期上期(1-6月)の連結経常損益は33億8400万円の黒字(前年同期は7億7900万円の赤字)となり、これを好感する買いが入った。粗鋼減産を受けて合金鉄事業の販売数量が大幅に減少し、売上高は274億6600万円と前年同期比24.9%の大幅減収となった。一方、19年末に実施した棚卸資産評価による帳簿価額切り下げで原材料コストが大きく低減したことで黒字転換を果たした。併せて、未定としていた通期の同損益は35億円の黒字(前期は64億2600万円の赤字)に浮上し、期末一括配当は3円と2期ぶりに復配する方針を示したことも好感された。

■ホープ <6195>  4,730円 (+700円、+17.4%) ストップ高

 ホープ <6195> [東証M]がストップ高、上場来高値を更新した。11日の取引終了後、21年6月期の単体業績は、売上高253億円(前期比75.6%増)、営業利益12億5000万円~17億5000万円(同22.5%~71.5%増)になりそうだと発表しており、これを好感する買いが向かった。今期は前期に引き続き、自治体が管理する施設へリーズナブルな電力を供給するエネルギー事業が収益を牽引する。電力供給案件の応札件数を前期の約3000件から約3800件に増やし、電力販売量を伸ばす計画だ。併せて、23年6月期に売上高420億円、営業利益33億円を目指す中期経営計画も発表している。

■アルバック <6728>  3,890円 (+570円、+17.2%)

 東証1部の上昇率3位。アルバック <6728> が続急騰。11日の取引終了後、23年6月期を最終年度とする中期経営計画を発表し、売上高2100億円、営業利益率16%(336億円)以上を目指すとしたことが好感された。中国で半導体・電子デバイス関連の投資が活発化していることや、大型基板OLED(有機EL)量産開発への取り組みなどが新たな投資の動きを取り込む方針。また、技術・設計から生産体制まですべての工程での生産性向上による利益率改善を図るという。同時に発表した20年6月期決算は、売上高1854億200万円(前の期比16.0%減)、営業利益159億5800万円(同33.0%減)だった。なお、21年6月期業績予想は、売上高1650億円(前期比11.0%減)、営業利益150億円(同6.0%減)を見込む。

■フロンティM <7038>  4,495円 (+625円、+16.2%)

 フロンティア・マネジメント <7038> [東証M]が4日ぶり急反騰。11日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1-6月)連結決算が、売上高23億500万円(前年同期比13.5%増)、営業利益1億1800万円(同6.1倍)、最終利益8100万円(同5.4倍)と大幅増益となったことが好感された。ファイナンシャル・アドバイザリー事業で新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、経営コンサルティング事業が継続的に成長しているほか、再生支援事業も大幅に伸長したことが寄与した。なお、20年12月期通期業績予想は、売上高53億円(前期比11.1%増)、営業利益8億円(同20.6%増)、最終利益5億5700万円(同29.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■じもとHD <7161>  111円 (+15円、+15.6%)

 東証1部の上昇率4位。じもとホールディングス <7161> が3日続急騰。一時30%を超える上昇でフシ目の100円ライン一気に突破した。同社は山形県を地盤とするきらやか銀行と、宮城県を地盤とする仙台銀行が経営統合して設立された持ち株会社で、業績は16年3月期以降、経常減益局面が続いているが、システム償却費の減少や土地減損の解消などで収益回復への期待がある。そうしたなか、11日取引終了後に発表した20年4-6月期の経常利益は前年同期比41%増の9億3800万円と急回復、上期計画の8億円を上回っており、これを手掛かり材料に水準訂正狙いの買いを引き寄せた。

■富士石油 <5017>  200円 (+27円、+15.6%)

 東証1部の上昇率5位。富士石油 <5017> が3日続急伸。同社が11日取引終了後に発表した20年4-6月期決算は営業利益が34億9800万円(前年同期実績は37億800万円の赤字)と大幅黒字転換し、上期計画の28億円を大幅に超過した。これがサプライズとなり投資資金の攻勢を誘った。新型コロナウイルス感染拡大による原油需要の減退で製品マージンは悪化しているものの、在庫影響で原価が押し下げられたほか、定期修理の影響解消が損益改善に貢献した。株価は200円未満で値ごろ感が意識され、11日に6.8%高と大幅高していたが、12日も目先筋の売りを吸収して一段と上げ足を強めている。

■ウイルテック <7087>  794円 (+100円、+14.4%) ストップ高

 ウイルテック <7087> [東証2]がストップ高。11日の取引終了後、21年3月期連結業績予想について、最終利益を2億9900万円から4億7800万円(前期比37.5%減)へ上方修正したことが好感された。主力のマニュファクチャリングサポート事業で、電子部品・デバイス関連分野は経済活動の停滞の影響を受けたことにより全体としての受注は低調となり、売上高は251億5500万円から250億6400万円(同1.1%増)へ下方修正した。ただ、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、従業員を休業させた際に人件費を補助する雇用調整助成金(約3億3000万円)を活用することが利益に寄与する見通しだ。なお、同社は今年3月に東証2部に新規上場したため前年同期との比較はできないが、同時に発表した第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高57億9900万円、最終損益7300万円の赤字だった。

■パスコ <9232>  1,476円 (+162円、+12.3%)

 東証1部の上昇率6位。パスコ <9232> が3日続急騰。11日大引け後に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は0.1億円の黒字(前年同期は7.3億円の赤字)に浮上し、通期計画の29億円に対する進捗率は0.5%となった。

■Sシャワー <4838>  497円 (+50円、+11.2%) 一時ストップ高

 スペースシャワーネットワーク <4838> [JQ]が続急伸。11日の取引終了後、音楽デジタルディストリビューション事業「FUGA」を運営するオランダのインディペンデントIP社と、日本における音楽配信事業を共同運営する合弁会社を設立することで合意したと発表しており、これが好感された。今回の合意では、Sシャワーの日本における音楽業界との強いリレーションと、インディペンデント社が持つ高いシステム開発力及び世界的なマーケティングネットワークを組み合わせることで、音楽配信事業を一層拡大発展することが狙い。両社はSシャワー51%、インディペンデント社49%出資で新会社スペースシャワーフーガを設立する予定。なお、同件による21年3月期業績への影響は算定中としている。

■ソフトクリエ <3371>  2,555円 (+233円、+10.0%)

 ソフトクリエイトホールディングス <3371> が続急騰。12日午後1時35分に発表された第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高57億7400万円(前年同期比12.4%増)、営業利益6億7500万円(同2.1倍)、純利益4億3800万円(同70.4%増)と大幅増益となったことが好感された。ECサイト構築パッケージ「ecbeing」を活用したECソリューション事業の拡大に注力したことに加えて、セキュリティービジネスや独自サービスである「SCクラウド」の拡大に注力したことが奏功した。21年3月期通期業績予想は、売上高225億9000万円(前期比5.1%減)、営業利益22億7000万円(同4.6%減)、純利益13億6000万円(同4.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■日本マイクロ <6871>  1,144円 (+62円、+5.7%)

 日本マイクロニクス <6871> が3日続急伸。11日大引け後に決算を発表。「非開示だった決算期変更する今期経常は38億円、未定だった配当を22円に修正」が好感された。20年12月期第3四半期累計(19年10月-20年6月)の連結経常利益は前年同期比14.2%減の19.5億円に減った。同時に、従来未定としていた期末一括配当は22円(前期は10円)実施する方針とした。

■プレサンス <3254>  1,362円 (+71円、+5.5%)

 プレサンスコーポレーション <3254> が3日続急伸。11日大引け後に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は14%減益も対上期進捗は過去平均を超過」が好感された。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比14.1%減の119億円に減ったが、4-9月期(上期)計画の154億円に対する進捗率は77.3%に達し、5年平均の65.6%も上回った。

■ショーボンド <1414>  4,985円 (+215円、+4.5%)

 ショーボンドホールディングス <1414> が大幅続伸。11日の取引終了後に発表した21年6月期連結業績予想で、売上高717億円(前期比6.1%増)、営業利益134億円(同3.6%増)、純利益93億円(同3.3%増)と3期連続で営業最高益更新を見込み、年間配当を前期比7円増の86円50銭を予定していることが好感された。国土強靱化のための3ヵ年緊急対策による国、地方自治体からの発注や、高速道路会社の大規模更新・大規模修繕工事の発注が継続されるなど、受注環境は引き続き良好であり、豊富な手持ち工事高を背景に業績拡大を見込むという。なお、20年6月期決算は、売上高675億9000万円(前の期比11.1%増)、営業利益129億3000万円(同10.3%増)、純利益90億500万円(同11.5%増)だった。

■マーベラス <7844>  808円 (+31円、+4.0%)

 マーベラス <7844> が大幅反発、一時50円高の827円まで上値を伸ばす場面があった。オンラインゲームや家庭用ゲームソフトの企画開発のほか、音楽や映像コンテンツの企画制作を手掛け、アニメなどを中心に多角的な事業領域で展開を図っている。消費者の巣ごもり環境が続くなか、スマホゲームの新作タイトルが順調に立ち上がり、ゲームソフト販売も好採算のリピート販売などが収益を押し上げている。20年4-6月期営業利益は8億9000万円と前年同期比34%増と急拡大しており、これを評価する買いが断続的に入った。また直近では、11日からモバイルオンラインゲーム「一騎当千バーストファイト」で、イベント「Hello!! Gothic World」を開催したことを発表、これも株価の刺激材料となったようだ。早晩株価は5月下旬につけた875円の年初来高値更新を視界に入れる可能性もある。

■日本製鉄 <5401>  1,061円 (+38円、+3.7%)

 日本製鉄 <5401> 、東京製鐵 <5423> など高炉株や電炉株を問わず、鉄鋼セクターにまとまった買いが入り、業種別値上がり率で首位となった。ここにきて日米ともにリターンリバーサルの流れが形成されるなか、コロナ禍で売り込まれた景気敏感株中心に買い戻しの動きが目立っている。新型コロナウイルスの感染拡大のなかで勝ち組セクターとして上値を追った半導体やネット関連の一角が利益確定売りに晒される一方、目先売り物が枯れている鉄鋼株はコロナ禍で売られた素材関連の一角として目先ショートカバーの動きに加え、グロース株からの一部資金シフトの動きも観測されたもよう。

■ロート <4527>  3,400円 (+110円、+3.3%)

 ロート製薬 <4527> が大幅続伸。11日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高386億4100万円(前年同期比7.8%減)、営業利益38億7800万円(同0.4%増)となり、減収ながら増益となったことが好感された。外出自粛の影響もあり、日焼け止めやリップクリーム、コンタクト関連品が減収となったが、高額目薬や美容液「オバジ」シリーズなど高付加価値品が堅調に推移したことが利益増に寄与。また、前期子会社化した日本点眼薬研究所に加えて、医薬品開発・製造受託子会社なども貢献したほか、一昨年から取り組んできた構造改革費用が一巡したこともプラスに働いた。なお、21年3月期通期業績予想は、売上高1830億円(前期比2.8%減)、営業利益218億円(同5.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■物語コーポ <3097>  7,970円 (+230円、+3.0%)

 物語コーポレーション <3097> が3日続伸。11日の取引終了後に発表した20年6月期の連結経常利益は前の期比35.4%減の30億2800万円に落ち込んだが、続く21年6月期は前期比42.0%増の43億円とV字回復する見通しとなり、これを好感する買いが入った。前期は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、店舗休業を実施したことが収益を圧迫した。今期は主力の「焼肉きんぐ」をはじめ、「丸源ラーメン」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」といった主力ブランドを中心に積極出店を継続し、計56店舗の新規出店を計画。売上高は691億600万円と前期比19.2%の増収を見込む。併せて、前期の年間配当を110円から95円(前の期は90円)に減額する一方、今期は前期比5円増の100円と連続増配を維持する方針を示したことも評価材料となったようだ。

■JCRファーマ <4552>  11,090円 (+280円、+2.6%)

 JCRファーマ <4552> が続伸。製薬会社と創薬ベンチャーの両面を併せ持ち、安定した業績と新薬開発力の高さが機関投資家などの買いを継続的に呼び込んでいる。遺伝子組み換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」や間葉系幹細胞を使った細胞医薬品「テムセル」などの有力商品が業績拡大に貢献。高難度の血液脳関門の通過技術「J-Brain Cargo」を活用した新薬開発にも傾注し、同分野の基盤的知財を有する米バイオベンチャーを傘下に収めるなどM&A戦略で開発力を強化しており、今後の展開に期待がかかっている。遺伝子難病「ライソゾーム病」のハンター症候群を対象とする治療薬については秋口の承認申請を目指し、これもマーケットの注目材料となった。

■レノバ <9519>  1,115円 (+27円、+2.5%)

 レノバ <9519> が続伸。11日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は、売上高59億8600万円(前年同期比68.7%増)、経常利益16億7400万円(同4.6倍)に拡大しており、これを好感する買いが入った。主力の再生可能エネルギー事業で前期に連結化した大規模太陽光発電3施設(那須烏山ソーラー、軽米西ソーラー、軽米東ソーラー)が加わり売電収入が増加したうえ、御前崎港バイオマス事業における開発報酬を追加計上したことも業績拡大につながった。

■三菱UFJ <8306>  439.4円 (+9.4円、+2.2%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> といったメガバンクが買われた。11日のニューヨーク市場で米長期金利が前日比0.061%高い0.642%に上昇。一時0.66%と約1ヵ月ぶりの水準に上昇した。長期金利上昇による利ザヤ拡大期待から、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなどが上昇した。この流れのなか、東京市場でも大手銀行株に買いが流入した。

※12日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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